2013.03.22

ライムベリー MC HIME「サッカーが大好きな子がいて、部活とかで一緒に応援しにいく」

3月20日、アイドルラップユニット・ライムベリーのニュー・シングル「R.O.D./世界中にアイラブユー」がT-Palette Recordsより発売された。前作「HEY!BROTHER」の発売時には、サッカー大好きというMC MIRIさんに話を聞いたが、今度は引き続き第二弾シングルの発売を記念して、メンバーの一人、MC HIMEさんにお話を伺ってきた。(取材・文 岡田康宏)
HIME

ライムベリーは自分が生きる場所

――以前、お話を聞いたMIRIさんはサッカー大好きということでしたが、HIMEさんはサッカーはみたりしますか?

HIME 今度、球技大会でやります。選手の方ってリフティングとか、すごい簡単そうに何回もやれるじゃないですか。でも自分でやると1回もできないんで、見るほうが好きですね。友達にMIRIちゃんみたいなサッカー大好きな子がいて、部活とかで一緒に応援しにいくくらい。ルールとかもわからないんです。

――スポーツ自体は見る方とやる方、どちらが好きですか?

HIME 得意じゃないですけど、やるのも好きです。球技だとバスケが好きですけど、体を動かすのではダンスが好きですね。ヒップホップは幼稚園の頃からやっていて、中学に入ってからチアダンスとかもやり始めて、それは今のパフォーマンスにも生きていますね。

――今のような活動をはじめたのは、いつ頃からですか?

HIME ライムベリーは2011年の11月からです。アイドルとして活動を始めたのは中学生に入ってからですけど、小学校の2、3年生くらいに事務所に入りたいなと思って、小学校の頃は「ピラメキーノ」っていう子供番組に出ていたりとかしました。最初、スカウトされたときは小学校低学年だったので、ちゃんとは考えていなかったんですよ。先のことを深く考えていたわけでもないし、両親もどちらかというとやらせたくなかったみたいで。でも、今は本気でやるなら頑張ってって言ってくれています。中学生になると将来のことも考えますし、ライムベリーがはじまってからはラップが好きなので、それをステージの上でお客さんの前でできることが嬉しくて。

ライムベリーは自分が生きる場所だなって思います。私がいなくちゃダメだからって言ってもらえるし、メンバーも4人で、私もMIRIちゃんやYUKAやHIKARUがいなくなったらダメだと思うし、ラップが好きでも、披露する場所がなかったんですけど、ライムベリーはラップを演るアイドルなので、自分が好きなことをそのまま出せるから、素でいられます。

rhymeberry

ラップ担当って言われたい

――チームの中での役割分担とかはありますか?

HIME 私自身の役割は今もすごく模索し続けているんです。MIRIちゃんは最年長で髪とかメイクとかもやってもらったりするし、ライブでは仕切ってくれたりするから、お母さん的な存在で。YUKAは穏やかでおもしろい、ボケ的な存在。HIKARUはみんなをまとめてくれるし、的確なアドバイスをくれるから、すごく大切な存在で。そうなると自分はなんなんだろうって考えたときに、自分はガツガツ行くよりも、フォローだなって思って。だから誰かが言ったときに、自分は拾っていく感じです。あとはラップ担当って言われたいので、そこは極めたいですね。ほかのメンバーはライムベリーに入ってからラップに触れた人もいるんですけど、私はもともと好きで聴いていたので、そこは負けたくないなって思います。ヒルクライムさんが好きなんですよ。人に書いてもらった歌もそれはそれで素敵だと思うんですけど、ヒルクライムさんみたいに自分で作詞も作曲もしていると、なおさら自分の色が出てくるし、メッセージ性も強くて、聴いている人の心を打つようなことを音楽で伝えていて、そこが尊敬できるなと。

――楽曲は提供してもらっていますが、ダンスやMCに関しては自分たちで決めているんですよね?

HIME そうですね。イントロや間奏の部分を振り付けしています。それ以外の歌っているときの振りは決まっていないので、その場、その場で。あとは自由な感じでやっています。結構自由なので。お互いにアイデアを出しあうんですよ。それをスタッフさんに言うと、それでOKだったり、こうした方がいいんじゃにいって、もっと良くなるようにアイドバイスをくれたり。曲は自分たちで作っているわけではないけれど、ステージでのダンスや振りは自由にやらせてもらっているので、おもいっきり自分たちのものにしているかなと思います。

MCとかも本当に素を出し合っていて。楽屋とかでおもしろい掛け合いがあったりするんですけど、それをそのままステージでやっている感じで。MIRIちゃんが回すのが上手くて、そこは任せちゃう部分があるんですけど、私がなにか言うと絶対にほかのメンバーが拾ってくれて、1つ言ったことが膨らんでいって最終的には10になるみたいな。信頼しあっているから、なんでも言えるんですよね。だから、あまりこれ言っていいのかなという戸惑いとかはなくて、あまり考えずに言っているかもしれません。それをお客さんも笑ってくれるし、一つになれるので。だから、素のまま出している感じですよね。リラックスしているし、お客さんも反応してくれるので。それがあるからやりやすいっていうのはありますね。

HIME

ライムベリー ―― RHYME OR DIE!(Live 130113)

ライブに対してどんな工夫をするかとか、そういう話が多いですね

HIME

――今はお互いをよく知るようになったということですが、最初はぶつかることも多かったと聞きました。

HIME だいぶ変わりましたね。今はもうお互いの好きなこととか分かっているし、最初はお互いのことを知らないことが多かったから、考え方のズレとかもあったけれど、今は考えていることが一緒で。最近はよくみんなで話すんですけど、売れたいねとか、ビッグになりたいねとか。みんなと見ている方向が一緒なので。いい意味で意見のぶつかり合いはあるんですけど、一緒に頑張ろうって気持ちのほうが大きいので。

――普段、メンバー同士ではどんなことを話すんですか?

HIME 楽屋では普段の学校のこととか、他愛もないことばかりですけど。ライブの本数が多いので、そうするといつも同じ曲やっていたりとか、いつも同じようなMCばかりではお客さんも飽きてしまうと思うんですよ。ライブをたくさんやっても、お客さんが引いてしまったら元も子もないねって言って。だから、どうしたらお客さんが喜んでくれるかとかはよく話します。今日もMIRIちゃんが考えてきてくれたんですけど、スケッチブックでお客さんとしりとりをやってみたり。最近は楽屋でも、家帰ってからもメールとかで、ずっとライブに対してどんな工夫をするかとか、そういう話が多いですね。

ラップアイドルといえばライムベリーといわれるようになりたい

――ライムベリーとして、これからどうしていきたいというのはありますか?

HIME 私たちは、普通のアイドルと違ってラップという武器があるので、ラップアイドルといえばライムベリーといわれるようになりたいです。あとは今、ももクロさんとかすごい人気で、小さい子とかも口ずさんでいたりすると思うんですけど、ライムベリーも日常生活の会話の中で、ライムベリーいいねとか、私たちの知らないところで出て欲しいし、ライムベリーの曲をさりげなく口ずさんでいたりとか。そういうふうになれるように多くの人に知って貰いたいですね。お休みを犠牲にして頑張ってるし、なにか犠牲にしているものがある限り、それを犠牲にしても頑張っている自分がいるんだったら、本気で頑張らないともったいないなと思って。

――自分に対する意思を最近はよく改めるというか。結成してからまだ全然経っていないのに、TIFとかにも出させていただいて、恵まれている部分もあると思うんですけど、でももっと上を目指したいですね。

例えば、これが部活だったとしたら、これくらい練習したら、次は県大会があってとか、方向性が見えるんですけど、次はこれをやったらこれくらい売れるだろうとか、そういうのははっきりとは見えないじゃないですか。だから不安なんですけど、こういう順序があってというのはスタッフさんがちゃんと説明してくれるので。

HIME

ぜひライブに足を運んで、生で見て欲しいです

――歌詞はみんなのキャラクターに合わせたものになっていますよね?

HIME どうしてこんなに私たちのこと知っているんだろうって思います。今度リリースされる「世界中にアイラブユー」の中でも、私たちのことをすごく知らないと書けないような歌詞とかもいっぱい入っていて、なんでこんなに知っているんだろうって。自分たちで書いた歌詞なんじゃないかって思っちゃいます。プロデューサーさんは、どちらかというと楽屋とかにもずっといるわけでもないし、一緒にいる時間はそんなに長くないので、びっくりしちゃいますね。あの曲は、一番好きな曲なんですよ。毎回、新曲が出るたびに言っているので。胡散臭いんですけど、すごい好きな曲なんです。初めて聞いた時に、これは自分が歌っちゃいけないと思って。こんないい曲を壊したらあかんと思って。でも頑張って自分のものにしたら、いいものになるわけだから、頑張ろうと思って。

――こんなふうに聴いてもらいたいというのはありますか?

HIME 気楽にライブに来て、聴いて欲しいですね。振りとかもきっちり決まっているわけじゃないんですけど、みんなで一緒に手を振ってみたりだとか、「R.O.D.」はサビが3文字で、聴いてすぐに覚えられると思うし。その場のノリで楽しめると思うので。最近はコール&レスポンスをすごく意識していて、もっとお客さんと近づくにはどうしたらいいのかなって。だからハイタッチを曲中に入れるようにしたりとか。そこは意識しています。お客さんの反応がいいと乗ってきますし、曲中の煽りはCDには入っていないし、その日のライブごとに、そのときの声とか、ニュアンスがかわったりするので。だから、ぜひライブに足を運んで、生で見て欲しいですね。

HIME

ライムベリー – 世界中にアイラブユー(Live 130116)

ライムベリー 『R.O.D./世界中にアイラブユー』
1. R.O.D.
2. 世界中にアイラブユー
3. R.O.D.(inst.)
4. 世界中にアイラブユー(inst.) ※初回プレス分のみ生写真封入

130322_jacket

【関連リンク】
ライムベリー オフィシャルブログ
ライムベリーオフィシャルTwitter(@RHYMEBERRY1)
MC MIRIインタビュー「みんなで応援して跳んで歌って、すごい楽しい」