2013.10.18

『アイドリング!!!』橘ゆりかさん「これからもFC東京“普及活動”をしていきたい」

 J:COM『FC東京ビバパラダイス』のMCを務め、今シーズンもFC東京のホーム戦に欠かさず足を運ぶ『アイドリング!!!』19号の橘ゆりかさん。“サッカーアイドル”としても活躍の場を広げ、多くのサッカーファンから支持を得る彼女が、Jリーグ終盤戦の見どころと今後の目標を教えてくれました。
橘ゆりか
インタビュー=大倉 悠 写真=兼子愼一郎

――Jリーグ終盤戦の見どころはずばり、どこでしょうか?

橘ゆりか やっぱり得点王争いですね。FC東京の渡邊千真選手が上位に食い込んでいるので、これからのゴールの行方に注目していきたいです。ここまで来たら、毎試合1点どころか、1試合に何得点も取ってほしい!! そして、守備陣では森重真人選手にも注目ですね。東アジアカップ以降、日本代表にも連続で選出されていて、いいパフォーマンスを見せているし、注目度も高まっている。今はFC東京というチーム自体が、一気にサッカー界でスポットライトを浴びるチャンスだと思うんです。終盤戦はより一層、熱を上げて応援していきたいと思います。

 たとえ優勝は厳しくても、3位以内に滑り込んで来シーズンのACL出場権を獲得してほしいな。「またアジアの舞台で海外の選手たちと戦いたい」と話している選手も多いし、応援する側の私たちもFC東京がアジアのチームを相手にどういう戦い方をするのか、楽しみな気持ちがありますよね。次こそはアウェイ戦も行ってみたいな。前回ACLに出場した昨シーズンは、現地には行けなかったので。でも味スタでブリスベン・ロアー(オーストラリア)との試合(2012年5月2日)を見に行った時も、新鮮な発見が沢山ありました。ブリスベンのサポーターの人たちがわざわざカンガルーの大きいぬいぐるみを担いで、試合を見に来ていて(笑)。面白かったです。失点しても「ドンマイ、ドンマイ!!」っていう雰囲気で、とにかく明るかった。やっぱりサポーターの性格も、国によって違うんだなと思いました。

――ACLの出場権は、天皇杯で優勝した場合も獲得できますね。

橘ゆりか そうですね、チャンスはまだ残されていますからね。シーズン終盤になると、今のメンバーで一緒にプレーできる試合も限られてきます。そういう意味でも、天皇杯は一試合でも長く戦ってほしいです。それに、今の国立競技場で戦えるのは今シーズンで最後だから、その国立の表彰台にFC東京が立つ姿を想像すると今から胸アツです(笑)。それこそ“国立男”の平山相太選手に決勝点を決めてもらって、カップを掲げてほしいな。

――7月17日の第17節FC東京vs甲府の試合では『アイドロング!!!』として、FC東京の公式マスコット、東京ドロンパとコラボをしました。試合前にはパフォーマンスをされましたが、いかがでしたか?

橘ゆりか めっちゃ緊張しました(笑)。まず、控室から雰囲気が全然違いましたからね。他のメンバーも味スタに来るのはもちろん、サッカーを見に来るのが初めての子ばかりだったんですが、スタッフの方々が控え室のロッカールームにそれぞれのメンバーの名前と背番号入りのユニフォームを掛けてくださっていたんです。まさに選手のロッカールームさながらの雰囲気だったので、まずみんなでそこに感動しちゃいましたね。試合もFC東京が勝ちましたし(4-1)、今でも「思い出になった」と話しているメンバーが多いんです。

 さらに、その時にドロンパと一緒に踊った『サマーライオン』という私たちの曲が、FC東京のチャントになって、今もサポーターの方々に歌ってもらっているんです。実際に観客席から歌声が聞こえてきた時は、本当に感動しました。こんなことが実現するんだなって。メンバーももちろん大喜びでしたね。サポーターの方々が考えてくださって実現したということがすごくうれしいです。あの時、試合前にライブをやらせていただいて、チームを応援できて良かったなと心から思います。

――当日のイベントを見るために、初めてサッカーを見に来たという『アイドリング!!!』ファンの方も多かったのではないですか?

橘ゆりか いらっしゃいましたね。「あの日味スタに行ったことをきっかけに、SOCIOになりました」っていう方までいらっしゃるんですよ。しかも一人だけじゃなくて、何人も! 逆にFC東京サポーターの方も「『アイドリング!!!』を見るようになりました」とか「今度ライブに行ってみたい」と言ってくださる方が増えたので、お互いの交流のためのいいきっかけになったと感じました。

――他のメンバーの方でも、ライブをきっかけにサッカーに興味を持ったという方もいますか?

橘ゆりか この前、日本代表戦を見ていたらしいんですけど「FC東京の選手が出てたよね」って。これからも頑張って“普及活動”をしていきたいと思います!!

――今シーズンも多くの試合を観戦されていると思いますが、これまでで一番印象に残っている試合は?

橘ゆりか やっぱり浦和戦(9月14日、第25節)はかなり興奮しましたね。2点差を追い付かれた時は、会場全体がどよめいてましたけど(笑)。平山相太選手の決勝点はすごかった。高いボールをヘディングで打つのではなく、わりと低めのボールを低空で押し込んだかんじ。やっぱり熱い選手だなと思いました。サポーターの前まで走って行った時は正直、泣きそうになりました。浦和戦は9年ぶりの勝利ですからね。でも取材席で見ていたので、喜びを爆発させることができず、机の下で小さくガッツポーズをしながら「よしっ」て心の中で呟いてました(笑)。

――試合後の選手たちの雰囲気はいかがでしたか?

橘ゆりか 本当に気持ち良く試合が終われて良かった、と口をそろえて話していましたね。特に東慶悟選手はあの日がJ1通算100試合出場という記念日だったので、勝って終わることができて、さらにアシストもできて良かったと。今後はアシストだけじゃなく、ゴールも見たいですね。

――“サッカーアイドル”としてサッカーに関する様々なお仕事をされている橘さんですが、今後はどういうことに挑戦していきたいですか?

橘ゆりか 実は、昨年の冬に日本サッカー協会の「公認キッズリーダー」という資格を取ったんですが、持っているにも関わらず、まだ1回もリーダーっぽいようなことをしたことがなくて。10歳以下の子どもたちにサッカーを教えられる、という資格なんです。技術面というよりも、体を動かす楽しさを伝える役割というか。せっかくなので、その資格を生かして“クリニック”的なことができたらいいですね。FC東京のスクールに入っている子たちも沢山いるし、選手と一緒にできたら楽しそうだなと思います。でも小さい子たちをまとめるのは大変そうですね(笑)。番組内でインタビューしててもカメラが向いてない時は大声で「映してー!」ってアピールしてくるのに、いざカメラを向けると全くしゃべらない子がいたり(笑)。結局恥ずかしいんかい、って(笑)。

――『FC東京ビバパラダイス』の番組内ではどんな企画をやってみたいですか?

橘ゆりか 選手に食堂のご飯を紹介してもらうとかかな。インタビューをしててもよく話題には上がるんですけど、具体的にどんなメニューを食べているのかとか、クラブハウスでどのように過ごしているのかっていうのは、まだまだ知らないことが沢山あるので。裏メニューの存在があるのか、とか確かめてみたいですね。以前、(ランコ・)ポポヴィッチ監督がお箸で綺麗にラーメンを食べている姿を目撃しました(笑)。監督や選手の知られざる素顔を偵察してみたいと思います!

 それと“ゆりかる”ポーズもサポーターの方では結構やってくださる方も多いんですが、選手たちは今シーズンまだ一度もやってくれていないので、残りの試合で是非見たいですね。カズマックス(渡邊千真)選手にハットトリックを決めてもらった後に、やってもらえたら最高です! “ゆりかるポーズ”をやってくれるなら、きっと得点王にもなれると思いますよ(笑)!!

橘ゆりか(たちばなゆりか)
2009年4月、女性アイドルグループ『アイドリング!!!』に19号として加入。2012シーズンからJ:COMの地域密着・チーム密着の応援番組『FC東京ビバパラダイス』のリポーターを務め、7月17日にはFC東京のマスコット、東京ドロンパとコラボし『アイドロング!!!』としてパフォーマンスを行った。10月10日発売『サカつく プロサッカークラブをつくろう!』にもリポーターとして出演。サッカーキングで連載中の『ゆりっぺFC』、オフィシャルブログ(http://ameblo.jp/yurika-tachibana/)とfacebookページ(https://www.facebook.com/yurikaruyurikaru)も要チェック。

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