山東魯能戦に出場した広島FW浅野拓磨(右) [写真]=Getty Images
AFCチャンピオンズリーグ(ACL)・グループステージ第1節が23日に行われ、グループFでサンフレッチェ広島と山東魯能(中国)が対戦した。
広島は20日に行われた富士ゼロックススーパーカップ2016でガンバ大阪と対戦し、今季初の公式戦を3-1の勝利で飾った。好スタートを切ったシーズン開幕から中2日、はやくもACL初戦に臨む。広島のACL最高成績は2014年のベスト16。2年ぶりの参戦で初のアジア制覇を目指す。
ホーム開幕戦となった今試合のスタメンはゼロックス杯から6名を変更し、浅野拓磨、ピーター・ウタカ、水本裕貴らが名を連ねた。同試合で負傷交代となった佐藤寿人、フル出場した森崎和幸とミキッチはメンバー外。代わりに皆川佑介、丸谷拓也、清水航平がスタメン入りした。
試合は17分、立ち上がりから主導権を握っていた広島がピンチを迎える。山東魯能は、飛び出したGK林卓人のクリアボールを拾ったジエゴ・タルデッリがハーフライン付近からロングシュートを放つが、わずかにクロスバー上に外れた。31分にはエリア内左からの間接FKを献上。だが、ジョン・ジョンの強烈なシュートは壁に直撃し、得点とはならなかった。
広島は前半終盤、立て続けにチャンスを作る。40分、右サイドの柏好文からのクロスに、中央のウタカがヘディングシュートを放つが、枠を捉えられない。45分には、青山敏弘のパスをウタカがダイレクトで繋ぐと、反応した浅野がエリア内に抜け出し、飛び出した相手GKを見てループシュート。だが、これは戻ったDFにクリアされた。直後の左CKで清水が中央にボールを入れると、そのままゴールネットを揺らす。だが、相手GKと競り合った皆川のファールでノーゴールとなった。前半はスコアレスで折り返す。
後半に入って64分、広島の先制で試合が動く。右サイドから塩谷司がクロスを供給するが、相手選手にクリアされる。だが、ファーサイドでフリーだった清水が、胸トラップから左足を振り抜き、シュートをゴール右隅に突き刺した。先制した広島は直後に皆川を下げて柴崎晃誠を投入。ウタカがトップに入り、柴崎はシャドーの位置に入った。
山東魯能は66分、エリア内中央に抜け出したジュシレイがシュートを放つが、GK林の好セーブに阻まれる。ピンチを凌いだ広島だが、直後の67分に同点ゴールを許す。左CKから、ニアサイドに走り込んだヤン・シュが頭で合わせると、枠の左隅を突いてゴールネットを揺らした。同点で勢いに乗る山東魯能は78分、エリア内右に突破したウー・シンハンが深い位置から折り返し。ファーサイドでフリーのタルデッリが左足で押し込んでゴールを奪った。
逆転を許した広島は64分、清水の左クロスを受けた中央の柴崎が胸トラップから左足シュートを放つが、相手DFにブロック。直後に浅野を下げて、野津田岳人をピッチに送り出し、同点ゴールを狙う。86分には、ウタカの落としをエリア内中央で受けた丸谷がワントラップから右足シュートを放つが、枠の右に外れた。さらに90分、右CKからのボールに、ニアサイドで千葉和彦が頭で合わせるが、シュートは相手GKの好セーブに阻まれた。
試合はタイムアップ。広島はホーム開幕戦で1-2の逆転負け。2年ぶりのACLは黒星スタートとなった。
広島は、27日にホームで行われる2016明治安田生命J1リーグ開幕節で川崎フロンターレと対戦。3月1日に行われるACLグループステージ第2節でFCソウル(韓国)とのアウェーゲームに臨む。
【得点者】
1-0 64分 清水航平(広島)
1-1 67分 ヤン・シュ(山東魯能)
1-2 78分 ジエゴ・タルデッリ(山東魯能)
By サッカーキング編集部
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