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貴乃花親方からもアドバイス…JFAアカデミー生が相撲部屋実習

2015.02.07

貴乃花親方(手前)とアカデミー生たち

 日本サッカー協会の専務理事を務める原博実氏が7日、日本相撲協会の貴乃花部屋で相撲部屋実習を行っているJFAアカデミー福島のアカデミー生を視察した。

 同実習は、日本相撲協会の協力を得て6日から8日の日程で、男子第7期生15人を対象に実施。公開された7日の稽古では、アカデミー生が四股やそんきょなどを学び、貴乃花親方から直接アドバイスを受ける場面も見られた。

 早朝から力士の熱のこもった稽古に見入っていた原氏は、視察後に「(アカデミー生が)他の競技の緊張感を体験し、練習を一緒にやらせてもらい、学ぶところもたくさんある」とコメント。「体の使い方とか、根本的なところは変わらない。自分の体が持っているものを全て使う」と、サッカーと相撲の共通点についても口にした。

 貴乃花親方とは、FC東京の指揮官時代に対談し、若手育成についての会話を交わしたこともあるそうで、「相撲界は本当に若い年代からやっている。サッカーも若い時から色んな経験をさせることは大切」と語る。

 今回の実習は貴乃花部屋を含め、千賀ノ浦部屋、高砂部屋、錦戸部屋、出羽海部屋で3人ずつ実施。アカデミー生は稽古の他にも、掃除やちゃんこの準備なども行い、実習期間は力士と寝食をともにする。貴乃花部屋に参加した3人も力士の迫力に圧倒されたようで、加藤智大が「少しでも上に行きたいという気持ちで、一本一本必死にやっていたところが印象に残っている」と語れば、八重樫尋斗も「一人ひとりの呼吸や表情から、相撲に対する真剣さが伝わってきた」とコメント。酒井友郎も「普段は優しい力士の方々が、稽古の時は命をかけて相撲をとっていた」と話すなど、稽古後には3人とも引き締まった表情を見せていた。

 相撲部屋実習は、エリート教育の一環で2008年に第1期生が行ってから、今回で7回目。原氏も「サッカーでも人生でも、役に立つことはあると思う」と、アカデミー生の今後に期待をかけた。

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