FC今治戦で同点に追いつくゴールを奪ったサウルコス福井・山田雄太選手
11月6日から8日、大分県中津市・島根県出雲市・愛媛県松山市の3会場で、全国地域リーグ決勝大会の1次ラウンドが行われた。
大会には、全国9地域のリーグ王者と10月に行われた全国社会人サッカー選手権で出場権(全社枠)を得た3クラブの全12クラブが出場。グループA・B・Cの3つのグループに分かれて総当たり戦を行い、各グループの1位と全グループの2位のうちで最も勝点の高いチームが決勝ラウンドに進出することができる。
グループCでは、岡田武史氏がオーナーのFC今治(四国リーグ)、4年連続出場となったサウルコス福井(北信越リーグ)、10月に行われた全国社会人サッカー選手権で優勝したアルテリーヴォ和歌山(関西リーグ)と準優勝した阪南大クラブ(全社枠/関西リーグ)が対戦。2勝1分(PK負け)の戦績だったサウルコス福井が決勝ラウンド進出をつかんだ。
サウルコス福井は、決勝ラウンド出場を叶えた昨年の大会で、決勝進出4組のうち自分たちだけがJFL昇格を勝ち取ることができなかったつらさも味わっている。佐野達監督は「3年連続で本当に悔しい想いをしてきた。それでも応援してくれるファン・サポーターの方々が今年もまた背中を押してくれ、選手たちも悔しさを知っているからこそ厳しい中でも必死になって戦ってくれた」ことを勝因に挙げた。
1日目のアルテリーヴォ和歌山戦で勝利をあげたことで勢いに乗り、2日目の阪南大クラブ戦では4ゴール無失点で得失点差も伸ばしていた。3日目のFC今治戦では、先制されても得点を返す粘り強さを見せている。
他には、グループAからブリオベッカ浦安(関東リーグ)、グループBからラインメール青森(全社枠/東北リーグ)、全グループの2位の中で最も勝ち点の高かったFC刈谷(東海リーグ)が決勝ラウンドに駒を進めた。
決勝ラウンドは11月21日から23日の3日間、高知市の春野総合公園陸上競技場で行われ、総当たり戦での勝ち点の上位2チームがJFLに昇格する。
文・写真=前田カオリ
By 前田カオリ