会見に臨んだ鹿島DF昌子源
2015年のJリーグヤマザキナビスコカップ(現JリーグYBCルヴァンカップ)王者である鹿島アントラーズと、コパ・スダメリカーナ2015王者のインデペンディエンテ・サンタフェ(コロンビア)が対戦する「スルガ銀行チャンピオンシップ2016 IBARAKI」が、8月10日に茨城県立カシマサッカースタジアムで開催される。試合に先立ち、28日にJFAハウスで記者会見が実施され、鹿島から石井正忠監督とDF昌子源が出席した。
対戦相手について石井監督は「分析はこれから詳しくしていきたい」としながらも、「(南米のチームは)90分間の中で非常に賢く戦ってくるチームが多いという印象があります。相手の状況を見ながら冷静に対応しなければいけないと思います。コンディションの部分で言えば、日本のチームの方がいい状態だと思うので、その辺りも優位に生かしながら、試合全体を通じて、相手チームをコントロールしていければと思う」と語った。
一方、試合を控えて「楽しみ」と心境を語った昌子は現在、鹿島DF陣を統率するリーダーに成長したが、クラブが同大会を制した2012年と13年は出場機会を得られなかった。
「12年と13年は実力不足もあって、メンバー外でスタンドから観てました。『すごく羨ましいな』と感じたけど、自分がプレーに関われない立場にいたので、サポーターのように見ていました。でも、当時レギュラーだった選手も苦戦してましたし、僕がこういう立場で試合を迎えるにあたって、楽しみが一番大きいと思います。12、13年と出られなかった分を16年にぶつけられればいいと思います」と力強くコメント。
鹿島は2016年の明治安田生命J1リーグ1stステージを制覇したものの、2ndステージはここまで1勝2敗1分と苦戦が続く。特にDF陣が不調で、2ndステージはここまで5試合で10失点。リーグ最少の10失点で1stステージを制したことを考えると、その不調ぶりがうかがえる。さらに、昌子とセンターバックでコンビを組む植田直通がリオデジャネイロ・オリンピック出場のため、今大会は不在となる。スピードとテクニックで果敢な攻撃を仕掛ける南米の雄を相手に、最終ラインの状態が懸念されるが、昌子は「僕自身、南米のチームと対戦するのは初めてですし、楽しみにしているのと、スルガ銀行チャンピオンシップは鹿島アントラーズだけではなく、日本を代表して戦う大会なので、“日本のクラブは強い”ということを証明する大会にしたい」と意気込んだ。
By サッカーキング編集部
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