現役引退を発表した柳沢敦 [写真]=Getty Images
ベガルタ仙台は4日、元日本代表FW柳沢敦が現役を引退すると発表した。
柳沢は1977年生まれの37歳。1996年に富山第一高校から鹿島へ入団した。加入後は1年目から公式戦に出場し、リーグ戦で5得点。鹿島のリーグ初制覇に貢献した。翌1997年には新人王を獲得し、ヤマザキナビスコカップと天皇杯制覇に貢献した。1998年にはリーグ戦で22得点を挙げ、ベストイレブンに選出。日本代表デビューも果たした。
2000年にはシドニー・オリンピックに出場し、鹿島では三冠を獲得。2001年にはリーグ戦で12得点を挙げ、J1連覇に貢献した。2002年の日韓ワールドカップでは3試合に先発出場。翌2003年夏にサンプドリアへ期限付き移籍で加入した。
セリエAでの1年目は無得点に終わり、翌シーズンはメッシーナへ移籍。2006年に鹿島へ復帰した。同年のドイツ・ワールドカップにも日本代表の一員として出場。鹿島では2007年までプレーし、2008年に京都サンガF.C.へ移籍した。移籍1年目にはJ1で14得点を挙げ、自身3回目となるベストイレブンを受賞。2011年にはベガルタ仙台へ完全移籍で加入し、プレーを続けていた。
柳沢は今シーズン、J1で12試合出場1得点、天皇杯で1試合出場1得点を記録。キャリア通算では、J1で370試合出場108得点、ヤマザキナビスコカップ108試合出場64得点、天皇杯では35試合出場10得点を記録。国際Aマッチでは58試合に出場し、17得点を挙げている。
現役引退にあたり、柳沢は以下のようにコメントしている。
「今シーズンをもって現役を引退することを決断いたしました。 長きに渡って自分を支えてくれた多くの方々に心から感謝しています。まだ最終節の試合が残っていますので、最後までプロとして全力でやり切りたいと思っています」