2連勝中と好調を維持する川崎 [写真]=Getty Images
■鹿島アントラーズ 川崎には最近は2連勝中と相性の良さが際立つ
鹿島は過去、川崎とリーグ戦で22試合を戦い、8勝4分10敗と負け越しているが、ホームでは6勝2分3敗と大きく勝ち越している。最近は2連勝中で、相性の良さが際立つ。
7月1日にユアテックスタジアムで行われる、U-22日本代表とU-22コスタリカ代表との国際親善試合のメンバーに植田直通、伊東幸敏、豊川雄太の3人が選出された。これは、広島と並んでJクラブ最多。植田は川崎戦でも先発が濃厚で、U-22日本代表戦への弾みをつけるためにも、並々ならぬ意気込みで臨む。
カイオは前節の横浜FM戦の前々日に父親がブラジルから来日。その横浜FM戦で今季5得点目を決めた。現在も父親は滞在中。川崎戦は観戦に訪れる予定で、家族の前で勇姿を見せつけるつもりだ。
ただ、横浜FM戦でジネイが右ひざ前十字じん帯断裂、外側半月板を損傷し、全治8カ月と診断された。爆発的な得点力こそ発揮できなかったが、ポストプレーで存在感を見せ始めていただけに、クラブにとって大きな痛手となった。大けがからの復帰を目指すダヴィも全体練習に合流したが、再び患部に水がたまるなど、状態はおもわしくなく、この試合は欠場が濃厚だ。山本脩斗も復帰がかなわなかった。昌子源が左SBに入りることが濃厚だが、彼はCBが本職。守備面では長所を発揮できるが、攻撃面で迫力を欠く可能性が高いと言える。(totoONE編集部)
■鹿島予想スタメン
4-2-3-1
GK
佐藤昭大
DF
西大伍
植田直通
青木剛
昌子源
MF
柴崎岳
小笠原満男
カイオ
土居聖真
金崎夢生
FW
赤﨑秀平
■川崎フロンターレ 切り替えの速さが後半戦巻き返しのカギ
連勝中のため、選手の顔ぶれに入れ替えはない。しかし、試合前々日の練習終盤に森谷賢太郎とレナトが負傷離脱。2人の経過を見ての判断になるが、出場が難しい場合は中村憲剛、大島僚太、杉本健勇からのチョイスになるだろう。
好調の要因を分析すると、選手たちはチーム全体の守備意識を口にする。「球際に激しくいけるようになったし、いって欲しいところでいってくれるようになった」と新井章太は、最後尾から感じるチームの変化を述べる。離脱中だったけが人が少しずつ復帰し、チーム内として活気のある紅白戦ができていることも、その循環を生み出している一因だろう。「練習の密度が濃いし、質もあがっている。これを日常にしていければ」と中村。パスワークと得点力はリーグ屈指のチームだけに、切り替えの早さと球際の強さでボールを奪い返す力を向上させていくことが、後半戦巻き返しのカギといえそうだ。
「残り2試合で勝ち点6を取ることが大事」。逆転勝ちを収めた第15節の湘南戦後に中村が言っていた言葉である。前節の松本山雅戦でも勝利。1stステージを3連勝で締めくくって、2ndステージにつなげたいというのが、チームの思いである。強めるのは球際だけではない。気持ちも緩めず戦うことで、相性の悪いアウェーでの鹿島戦で勝利を収めたい。(いしかわごう)
■川崎予想スタメン
3-4-3
GK
新井章太
DF
武岡優斗
井川祐輔
車屋紳太郎
MF
エウシーニョ
谷口彰悟
森谷賢太郎
山本真希
FW
船山貴之
大久保嘉人
レナト