CBのコンビを組んだ植田直通(左から2人目)と昌子源(右から2人目) [写真]=春木睦子
「鬱陶しいと思うくらい、お互いが声を掛け合った」(昌子源)
若きセンターバックコンビは試合終盤まで体を張り続け、金崎夢生が挙げた貴重なゴールを守り切った。主審が試合終了のホイッスルを吹くと、カシマスタジアムは今季最初の歓喜に湧いた。
2016明治安田生命J1リーグ・ファーストステージ第2節が行われ、鹿島アントラーズは1-0でサガン鳥栖を下し、開幕2連勝を飾った。
空中戦を得意とする鳥栖FW豊田陽平と対峙することになった鹿島DF植田直通は「豊田選手が(ゴール前に)どうやって、どういう入り方をするのか。それを見ながら、どういう対応をしたら嫌がるかなというのを考えながらやっていた」と振り返り、「何度かうまくいった場面もありましたし、うまくいかない部分もあった」と課題もあったことをうかがわせた。
21歳の植田と最終ラインでコンビを組んだ23歳のDF昌子は、完封できた要因として「僕とナオ(植田)のコンビネーションというか、コミュニケーションの部分」を挙げ、お互いうまく連携を取れたことに手応えを感じた様子。日本屈指のセンターフォワードである豊田の競り合いの強さを認めつつ、「ヘディングでなかなか勝てないところでも後ろがカバー」して、味方と連動して抑えることができたという。
また、植田とのコンビネーションのみならず、「僕が競りに行って、ナオがカバーに入るだけじゃなくて、(山本)脩斗くんや大外の(西)大伍くんまでがカバーできていたので、そこからのピンチはあんまりなかった」と最終ライン全員でカバーしあえたことや、「前の(金崎)夢生くん、(赤崎)秀平くんから、(小笠原)満男さんが続いて、両サイドハーフ、両サイドバックもついてきてくれて、最後に僕ら(センターバック)のところには(コースが)限られたボールしか来ない」ことを挙げ、チーム全員で守れたことが完封につながったと語る。
それでも開幕連勝の立役者は、2試合連続で相手を“ゼロ”に抑えたセンターバックの二人と言っても過言ではないはずだ。
年齢も近い二人の仲の良さを象徴するような場面が試合前にあった。集合写真の際に昌子が植田に蹴りを入れたのだ。これについて問われると、昌子は苦笑いを浮かべながら説明を始める。撮影の際に、声出し役の昌子が「5,4,3,2,1」と声をかけるべきところで、「1,2,3,4,5」と逆に数えてしまったという。そんな“先輩”の失敗には“後輩”の植田も思わず笑ってしまったようで、「何笑っとんねん(笑)」と蹴りを食らわせられたというのがことの真相のようだ。昌子は「試合前にちょっとホーム開幕戦で緊張していたのをほぐしてやった」と、2つ年下の植田を思って?の行動だったと明かした。
そんな“抜群の連携”を見せる植田と昌子のコンビは、7日から9日にかけてトレーニング合宿を行う日本代表候補メンバーに選ばれている。植田が「自分が上に行くためには、周りが年上とか関係なしに、『試合に出るんだ』という気持ちを前面に出していきたい」と意気込めば、昌子は「年上、年下関係なく、色々な話をして。話を聞くだけでも成長できる場だと思う」と貴重な経験を得られることを語った。ともに日本代表への熱い想いを胸に秘めている。
また、植田はリオデジャネイロ・オリンピックに出場するU-23日本代表の主力でもある。1月の最終予選を“優勝メンバー”という形でくぐり抜けたものの、本大会に出場できるのはわずか18名。まだ厳しいポジション争いが待ち受けている。それでも「鹿島で試合に出続けて、結果を残し続ければ、メンバーにも選ばれる確率も上がると思うので、しっかりとここで結果を出し続けることが一番」とクラブで結果を出すことが、リオ行きの近道だと信じている。
クラブでの結果。一番わかりやすいのはタイトル争いだろう。石井正忠監督の下、2年目を迎えた今季の鹿島は、チーム目標として昨季制したヤマザキナビスコカップの決勝戦よりも優れたプレーを見せることを掲げている。前年度王者ガンバ大阪に3-0の完勝を収めたファイナルをプレーの基準としているのだ。
しかし、植田はその決勝戦を含め、ヤマザキナビスコカップの決勝トーナメントでは出場することが叶わなかった。“先輩”の昌子は言う。「僕と(ファン)ソッコがやっていたのを、僕とナオができないと意味がない」。自らが植田を引っ張ることで、チームと自分自身の成長につなげたいという思いがあるようだ。
「(今日の試合が)始まる前に僕が『1,2,3,4,5』って言って(チームの雰囲気が)和んだけど、試合に入ればピリッとするのが鹿島。きっかけというか、そういう雰囲気を作る満男さんや曽ヶ端(準)さんがいて、(西)大伍くんらが僕らに声をかけてやってくれて。そういうチームが鹿島だと思う。これからもそれを続けて、今日のようなゲームを、『ナビスコ以下を見せない』、『ナビスコ以上の試合を見せる』というのが、今年の僕らのサッカーかなと思います」(昌子)。
昌子が語るようにチーム全員が「ナビスコ以上」のプレーを見せ続け、若きセンターバックコンビが“ゼロ”の山を積み上げることができれば、鹿島はタイトル争いの主役となれるだろう。そして、それこそが植田のリオ行き、昌子の日本代表定着を後押しするはずだ。
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