■横浜F・マリノス 公式戦3試合連続完封中、前田とマルティノスのチャンスメイクに期待
公式戦5連戦の最終戦となった前節のアウェーベガルタ仙台戦を1-0で制し、リーグ戦4試合ぶりの白星を挙げた横浜FM。公式戦は3試合連続完封中だ。2ndステージでは未だ無敗のホームゲームで2連勝を目指す。
仙台戦は、前半でしっかり守り、後半にペースを上げた。決勝点は今季初ゴールの兵藤慎剛。齋藤学が仕掛けてチャンスを作り、こぼれ球を右足ボレーで叩き込んだ。ただ、不安材料は2nd第10節鹿島戦でも1ゴール1アシストと活躍していた齋藤が、前節の負傷でスタメンを外れる可能性がある点。新井一耀も前日の練習を回避した。ブラジル人FWのカイケは累積警告で出場停止。ここ数試合で評価を上げてきた右MFの前田直輝と、左MFのマルティノスのドリブル突破でチャンスを作りたい。そして、待ち臨んだ復帰もある。左足の負傷で、7月23日の2nd第5節ジュビロ磐田戦以来2カ月近くも離脱が続いていた中村俊輔だ。7試合ぶりのベンチ入りが濃厚で、試合展開もあるだろうが、どのタイミングで登場するかに注目だ。
新潟戦はここ5試合連続で無敗(3勝2分)で、ホーム試合は2連勝中と相性が良い。相手は残留争い中だが、横浜FMも2ndステージ首位の川崎フロンターレとは残り6試合で勝ち点「5」差。優勝争いへ希望をつなぐため、新潟を上回る気迫で戦いたい。(totoONE編集部)
■アルビレックス新潟 3バックが新たな選択肢になるか、前野を起用する可能性も
大野和成に続き、舞行龍ジェームズも負傷欠場する状況で迎えたリーグ戦前節の名古屋グランパス戦。増田繁人、西村竜馬の若いセンターバック、本来は右サイドバックの松原健の3人が最終ラインに並ぶ3-4-3にシステム変更して臨んだが、CKから失点するとビハインドを跳ね返せず、苦杯をなめる結果となった。
レギュラーセンターバック2人を欠く布陣は、流れの中で失点することはなかったが、守備時に両アウトサイドが引いて5バックになることもあり、思うような推進力を発揮できずに終わった。
残留争いの渦中に引き込まれる苦い敗戦は、成長の糧となるのか。3バックが、チームの新たな選択肢になるか次第だ。今週のトレーニングでは、コンディション不良で別メニューが続いていた前野貴徳が試される場面もあった。大柄とは言えない左サイドバックの前野だが、戦術理解の深さと技術の高さから、昨季も3バックの一角を務めた。オーガナイズを重視するチームにあって、急造3バックを支えることも十分に可能だ。
いささか逆説的ではあるが、名古屋戦でどこまで自信を深めて今節に臨めるか。横浜FMについて吉田達磨監督は、「非常にきっちりしている。こちらがいい加減なことをすれば一気につけ込まれるし、(勝機を)待つことができるチーム」と見る。前節の自分たちができたこと、できなかったことを整理してピッチに立たねばならない。(totoONE編集部)