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【新潟vs鹿島プレビュー】鹿島のエースに復調気配あり 新潟はシステム変更の可能性

2016.09.23

アルビレックス新潟 システムの”微調整”と天皇杯勝利を生かせるか

 22日に行われた天皇杯3回戦のレノファ山口FC戦では、リーグ戦前節の横浜F・マリノス戦から先発10人が入れ替わった。公式戦でなかなか出場機会のないメンバーを含む試合は、それまでのリーグ2試合に引き続き、3-4-3が採用された。

 3バックの理由を吉田達磨監督は、大野和成、舞行龍ジェームズのCB2人が負傷した状況でチーム力の最大値を引き出すためとする。しかし、前々節の名古屋グランパス戦は0-1、前節の横浜FM戦は1-3と思うような結果は得られず。横浜FM戦ではボールの奪いどころが不明瞭で、守備ブロックが崩れて流れの中から複数失点を喫した。0-2からチーム最多得点のラファエル・シルバが追撃のゴールを挙げながら、3分後に致命的な3点目を奪われるなど、ゲーム運びのまずさも露呈した。

 リーグ戦3連敗で迎えた天皇杯の山口戦でメンバーが一新されたのは、中2日で今節の鹿島戦を控えていたから。だが結果を出せなければ、さらに重苦しいムードになる可能性もあった。

 だからこそ、リーグ戦でなかなか試合に絡めないメンバーが発奮し、2010年以来となる4回戦進出を決めた勝利は大きな意味を持つ。名古屋戦では最前線の3人がワイドに開く3トップだったが、横浜FM戦、そして山口戦は1トップ2シャドーの配置となった。選手の特性を見ての“微調整”で、従来の4バックから3バックへの変更も発想は同じだ。舞行龍が今週から練習に復帰したこともあり、メンバー編成、システム変更もあり得る。(totoONE編集部)

鹿島アントラーズ J1制覇へ浮上のきっかけをつかみたい

 天皇杯3回戦のファジアーノ岡山戦で2-1で辛勝した鹿島。守備意識の高い相手に苦戦し、永木亮太のミドルシュートが決まるまで、見せ場はほとんどなかったと言ってもいいほど、その内容は乏しかった。永木も試合後「前半はよくなかった」と認めており、アウェーの新潟戦までの短い時間で修正を図ることになるだろう。

 最近の試合では、1stステージを制した前線からボールを奪いに行く守備がはまらず、攻撃でもアタッキングサードでのアイデア、動き出し、精度に欠けているように見える。簡単に修正できる問題ではないが、守備への意識、連動を高めることでまずは再浮上への足がかりとしたい。

 遠藤康はFC東京戦の復帰を目指しており、西大伍も早期復帰を目指してトレーニング中。主力2人が戻ってくるのを待つのではなく、出場する選手たちにはポジションを奪ってやるという気持ちを感じさせるプレーが求められる。2ndステージ11位に沈む鹿島だが、すでに出場を決めているチャンピオンシップへ向けて、チーム力を高めていきたい終盤戦でもある。

 エースの金崎夢生が得点から遠ざかっていることも不安なポイントではあるが、状態やプレーそのものは底を脱した印象を受ける。残留争いをする新潟の気迫に負けず、仕掛ける守備から勝利への突破口を開きたい。(totoONE編集部)

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