広島DF千葉和彦、ドーピング検査で禁止物質検出　当面は試合、練習禁止に

　サンフレッチェ広島は27日、DF千葉和彦がドーピング検査の結果により、「暫定的資格停止」となることを発表した。

　広島の発表によると、千葉は先月25日のドーピング検査を受けたが、採取された検体から禁止物質（特定物質）の「メチルヘキサンアミン」が検出されたという。同クラブは今月21日付で公益財団法人 日本アンチ・ドーピング機構（JADA）から「違反が疑われる分析報告及び違反が行われた旨の主張に関する通知並びに暫定的資格停止に関する通知」を受けた。

　同通知により、千葉は「暫定的資格停止」となる。同選手は当面、あらゆる公式試合への出場及びチーム練習、催事への参加が禁止される。

　今回、千葉のドーピング検査によって検出された「メチルヘキサンアミン」は、興奮作用のある物質として世界アンチ・ドーピング機構（WADA）によって禁止物質（特定物質）に指定されているもの。ただ広島は「同選手は、意図的に当該物質を摂取したことがない」と説明し、以下のように今後の対応を伝えた。

「JADAに対し、正式な手続きに則って、当該物質が検出された検体（A検体）と同時に採取された検体（B検体）による再検査とともに、事実関係の解明をはかるべく聴聞会の開催を要請いたしました」

　広島は「選手への教育などアンチ・ドーピング規程の順守に細心の注意を払ってまいりましたが、所属選手への標記通知により、多くの関係者のみなさまにご迷惑をお掛けしますことを深くお詫び申し上げます。当クラブは、今後の事実関係の解明に向けて、JADAに全面的に協力してまいります」と、発表している。

　千葉は1985年生まれの31歳。2012年から広島でプレーしている。今シーズンは明治安田生命J1リーグ・セカンドステージ第15節終了時点で、全32試合中30試合に出場している。