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なでしこ、連敗で東アジア杯優勝逃す…先制するも韓国に土壇場でFK弾喫し敗戦

2015.08.04

韓国戦で先制点を決めた中島依美 [写真]=Getty Images

 EAFF女子東アジアカップ2015の第2戦が4日に行われ、なでしこジャパンと韓国女子代表が対戦した。

 中国・武漢で開催の今大会は、男子と同じく、日本、中国、韓国、北朝鮮の4チームによって総当り戦が行なわれる。なでしこは、1日に行われた開幕戦で北朝鮮女子代表に2-4で敗戦。一方の韓国は、中国女子代表に1-0で勝利している。

 なでしこの先発メンバーは、GK山下杏也加、DF中島依美、DF村松智子、DF田中明日菜、DF薊理絵、MF上辻佑実、MF猶本光、MF京川舞、MF柴田華絵、FW田中美南、FW有町紗央里。初戦から京川と有町以外の9名を変更し、山下、村松、柴田が代表デビューとなった。ゲームキャプテンは、準優勝に終わったFIFA女子ワールドカップ・カナダ2015のメンバーにも選出された田中明日菜が務めている。

 試合は19分、なでしこは猶本がペナルティーエリア手前左からミドルシュートを放つが、クロスバーの上に外れる。25分には上辻からのスルーパスでエリア内に抜け出した有町が右足を振り抜くが、シュートは枠を捉えられなかった。すると29分、なでしこが先制に成功する。左CKの流れでこぼれ球を、エリア手前左の中島がダイレクトで右足を振り抜く。シュートは相手選手に当たり、コースが代わって枠の左隅に決まった。前半は拮抗した展開だったが、なでしこが少ないチャンスで1点リードを獲得し折り返す。

 後半に入って50分、なでしこがピンチを迎える。ア・リーミンがエリア手前中央で反転しながらパスを受けて、エリア内に侵入しシュートを放つ。しかしこれはGK山下が正面でキャッチした。だが54分、パスをカットしたジョ・スヒャンが自ら前線に持ち上がり、右足を振り抜くと、シュートはゴール左隅に決まった。

 韓国に追いつかれたなでしこは57分、京川が右サイドからシュートを放つが、相手選手にブロックされる。そのこぼれ球に反応したエリア内中央の田中美南が左足のダイレクトボレーを放つが、わずかに枠の左に逸れた。63分、上辻を下げて川村優理を投入。川村が田中明日菜からキャプテンマークを受け継いだ。さらに72分、薊に代えて菅澤優衣香をピッチに送り出した。

 なでしこは73分、エリア内右に抜け出した京川がマイナスの折り返しを入れる。中央でフリーだった柴田が合わせに行くが、空振りでシュートまで持ち込めなかった。81分には有町を下げて、横山久美を投入。なでしこはさらに86分、エリア手前左でFKを獲得すると、中島が直接狙うがシュートは枠を捉えられなかった。

 後半アディショナルタイムに入って92分、エリア前左でFKを獲得した韓国は、ゼヨン・ガユレが直接シュートを枠の左隅に突き刺し、逆転に成功した。

 試合はこのまま終了し、なでしこは1-2で韓国に敗戦。東アジアカップ2015は、初戦から2連敗で優勝の可能性はなくなった。

 翌5日に男子日本代表が韓国代表と対戦。なでしこは、8日に中国女子代表と対戦する。

【スコア】
なでしこジャパン 1-2 韓国女子代表

【得点者】
1-0 29分 中島依美(なでしこ
1-1 54分 ジョ・スヒャン(韓国)
1-2 90+2分 ゼヨン・ガユレ(韓国)

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