ホンジュラス戦の前日練習に臨んだ遠藤保仁(中央) [写真]=遠藤健次
来年1月の2015年アジアカップ(オーストラリア)前最後の代表シリーズである11月2連戦の初戦・ホンジュラス戦(豊田)が明日14日迫った。10日から3日間、不在にしていたハビエル・アギーレ監督も戻り、選手たちは試合会場となる豊田スタジアムで20時から公式練習に臨んだ。
冒頭にセンターサークルに集まって指揮官の指示を聞いてからトレーニングがスタート。軽いウォーミングアップが始まったところでメディア非公開となった。この日は非公開で4-3-3の約束事を再徹底した模様。新体制発合流となった遠藤保仁や今野泰幸(ともにガンバ大阪)、内田篤人(シャルケ)らは初めて実戦的な内容を消化した、少し理解が深まった様子。今野は「4-3-3を詰め込んだ感じ」と始めてトライする布陣に緊張感を漂わせていた。。
ホンジュラスも2014年ブラジルワールドカップ後に指揮官が交代し、新たなチーム作りに着手したばかり。日本と似通った状況だけに、相手にもスキがあるはず。そこをいかに突いていくかが勝利のポイントだ。
ブラジル大会の第2戦・ギリシャ戦(ナタル)以来の代表戦出場を監督から明言された遠藤は「2試合しっかりといい内容で結果を求めたい。アジアカップに出るのは大きなこと。そのためにまずメンバーに入らないといけないんで、いいアピールをしていきたい」と発言。日本歴代最多キャップ数146の大記録をいったん横に置いて、ゼロからのチャレンジを心掛けていくつもりだ。
遠藤が先発するとなると、中盤の構成は右インサイドに遠藤、左インサイドに香川真司(ドルトムント)、アンカーに長谷部誠(フランクフルト)という構成になりそう。12日の練習までは今野が遠藤、香川と組んでアンカーに入っていたが、今回はキャプテンに指名された長谷部が優先的に起用される模様だ。この3人だと、長谷部は守備メイン、遠藤は組み立て役、香川がアタッカーに近い役割を担うと見られる。遠藤がいかに香川を生かし、ゴールに近いところでプレーさせるかが、攻撃面のキーポイントだろう。
「真司には自由にやらせたいと思いますし、お互い助け合いながらいい距離感を保ってゲームを進めたい。極力高い位置を取って攻めたいですし、守備の負担が多くならないようにしたい」と遠藤はかじ取り役としての自覚を改めて口にした。香川の方もこうした気配りに呼応し、攻守両面でハードワークしてともにチームを支えていく覚悟だ。
長い時間かけて成熟してきたたコンビネーションに指揮官も大きな期待を寄せているはず。ホンジュラス戦では彼らを中心とした連動性の高い攻めを見せてゴールを奪い、ここまでの不完全燃焼感を払しょくするとともに、貪欲に勝利を狙ってほしいものだ。
文=元川悦子
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