シュートを外し、悔しがる藤春廣輝 [写真]=Getty Images
日本代表は、17日に行われた2018 FIFAワールドカップ ロシア アジア2次予選でカンボジア代表とアウェーで対戦。前半は0-0で折り返したが、後半に入って相手のオウンゴールと本田圭佑のW杯予選5試合連続となる得点で2-0と勝利した。
試合後、『サッカーキング』ではサッカー解説者のセルジオ越後氏に話を聞き、カンボジア戦についてコメントしてもらうとともに、年内の日本代表最後の試合を終えたため、2015年を振り返ってもらった。
「当然、もっと期待していた試合だった。前半は特にひどかったよね。気力も内容も見るべきところはなかった。(ヴァイッド)ハリルホジッチ監督がどういうサッカーをやりたいのか、まだ見えない。今日のような相手に守備的なボランチを2枚並べる必要があった? 前半だけで下がった遠藤(航)が悪いわけではなく、山口(蛍)が下がっても同じことだった。後半は柏木(陽介)がよかったからというよりも、ゲームを作れるボランチが1枚入れば、ああいう試合が最初からできたということ」
「これまでの代表ではダブルボランチのとき、中盤の深めの位置からパスを配球できる選手がほとんどの場合、1人は入っていた。セットプレーのボールもしっかり蹴れる選手だね。今日の試合であれば、(中村)俊輔でもいい試合を作れたんじゃないのか。配球できないからサイドに展開するしかなくなってしまうんだ。だからと言って中央に高い選手がいるわけではない」
「ハリルホジッチ監督はいつまで宇佐美(貴史)を育てる気なの? 最近のパフォーマンスを見ていないのか。南野(拓実)はかわいそうだよ。なぜ代表に呼んだのか。選手に競争してほしいと監督は言っているけど、実は競争になっていない。試合後に選手何人かに怒っていると言ったそうだが、怒らなければいけない選手を使っているのは監督の責任。そこを協会はしっかり考えなければいけない。だけど、霜田技術委員長がベンチに入っているから、きちっと評価できなくさせているのかもね。監督を評価する立場の人間がベンチに入ることを私は未だに理解できないよ」
「アジアカップで敗退してハリルホジッチ体制になってから、大した相手とはやっていない。アウェーのイラン戦くらいだ。新しい選手も発掘するまでには至っていない。勝って当たり前という試合ばかりだから、強化にはつながらないよ」
「U-22代表も含めてだが、強豪と言われる相手とマッチメイクをもっとできなかったのか。これは協会の責任。来年の最終予選を考えても、もったいない一年を過ごしたと言わざるを得ない。ハリルホジッチ監督のサッカーも何をやりたいのかわからないまま、1年が終わってしまった。パフォーマンスばかりが目立ったという印象だ。ただ霜田委員長をベンチに入れたりと、協会の気の弱さだけは早い段階で気付いたから好きにやっているのかもしれないね」
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By サッカーキング編集部
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