3月23日のマリ戦、27日のウクライナ戦に臨む日本代表メンバー26人が発表された [写真]=Getty Images
3月23日のマリ戦、27日のウクライナ戦に臨む日本代表メンバー26人が発表され、ロシア・ワールドカップの最終メンバー入りを懸けたサバイバルレースもいよいよ佳境を迎える。
日本が出場した過去5大会の傾向を見ると、開幕3カ月前のこのタイミングでメンバー入りしていた選手の大会エントリー率は平均で74.5パーセント。実に4人に3人がW杯の切符を勝ち取っている計算になる。今回の招集メンバーは大きなアドバンテージを得たことになるが、最終的にロシアにたどり着くのは果たして何人か。ラストサバイバルを前に、過去5大会における3カ月前招集メンバーの“生存率”を探った。
■2014年(ブラジル大会) 生存率:83.3%
アルベルト・ザッケローニ監督が予選から一貫してメンバーを固定していたこともあり、3カ月前の時点で主力はほぼ固まっていた。3月5日に行われたニュージーランドとのテストマッチに招集された24人のうち、そのままブラジル行きの切符をつかんだのは20人。ここにニュージーランド戦を故障で欠場していた内田篤人や長谷部誠が加わり、当落線上にいた駒野友一、細貝萌、豊田陽平らが落選した。Jリーグで好調をアピールしていた大久保嘉人が電撃的に代表復帰を果たしたのが唯一のサプライズだった。
■2010年(南アフリカ大会) 生存率:66.7%
国内組で臨んだ2月の東アジアサッカー選手権(4カ国中3位)、4月上旬のセルビア戦(0ー3)の結果が岡田武史監督の進退問題へと発展。ドタバタ劇の中でメンバー選考も試行錯誤が続いた。セルビア戦の招集メンバー21人のうち、南アフリカにたどり着いたのはわずか14人。槙野智章や石川直宏、興梠慎三らが涙をのみ、待望論があった前田遼一や香川真司もメンバー入りは叶わなかった。試行錯誤は開幕直前まで続き、それまでレギュラーだった楢﨑正剛と中村俊輔が控えに降格。キャプテンも中澤佑二から長谷部誠へと変更された。
■2006年(ドイツ大会) 生存率:76.2%
国内組で臨んだ3月のエクアドル戦の招集メンバー21人のうち、落選したのは6人。海外組の中田英寿、中村俊輔、稲本潤一、高原直泰らが当時絶対的主力だったことを考えれば6人程度の落選は当然の流れだった。しかし、落選した6人の中に“当確”と思われていた久保竜彦の名前が含まれていたことでメンバー発表の会見場は騒然。ジーコ監督は落選理由を「コンディション不良」と説明したが、ジーコジャパン18試合で11得点を挙げていたエースの代表落ちは大きな話題となった。
■2002年(日韓大会) 生存率:76.0%
3月下旬に行われたウクライナ、ポーランドとのテストマッチに招集された25人のうち、19人までが順当に最終メンバー入り。エコノミークラス症候群によって戦線離脱を余儀なくされた高原直泰を除けば“ほぼ”予想どおりの選考だった。しかし、フィリップ・トルシエ監督の非情な決断によって、当時10番を背負っていた中村俊輔がまさかの落選。代わりに“ベテラン枠”として秋田豊と中山雅史がサプライズ招集された。
■1998年(フランス大会) 生存率:76.0%
3月から4月上旬にかけて行われた韓国、中国とのテストマッチに招集されていた25人のうち、最終候補メンバー(25人)として現地入りしたのは22人。ここまでは大きな波乱はなかった。しかし、登録枠の22人に絞り込む過程で最終的に3人が落選。その中にはチームの功労者だった三浦知良、北澤豪の名前が含まれていた。「外れるのはカズ、三浦カズ」。岡田武史監督の衝撃の発表は、20年が経った今なお議論の的となっている。
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By サッカーキング編集部
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