FIFAランキングを元に各グループの平均順位を算出 [写真]=(上段)Getty Images、(下段)AFC
1月5日に開幕したAFCアジアカップUAE2019。いよいよ9日には、日本代表がトルクメニスタン代表との初戦を迎える。
そこで今回は、国際サッカー連盟が2018年12月に発表した最新のFIFAランキングを元に、グループステージにおける各グループの平均順位を算出。数字から見る“死のグループ”を導き出した。
以下が、各グループの平均順位を低い順に並べたものだ。括弧内は「最新FIFAランキング/出場歴」になる。
▼グループB…80.75位
オーストラリア(41位/4大会連続4回目) *前回大会王者
シリア(74位/2大会ぶり6回目)
パレスチナ(99位/2大会連続2回目)
ヨルダン(109位/3大会連続4回目)
▼グループC…84位
韓国(53位/7大会連続14回目)
中国(76位/12大会連続12回目)
キルギス(91位/初出場)
フィリピン(116位/初出場)
▼グループD…88位
イラン(29位/14大会連続14回目)
イラク(88位/6大会連続8回目)
ベトナム(100位/3大会ぶり2回目)
イエメン(135位/初出場)
▼グループE…88位
サウジアラビア(69位/10大会連続10回目)
カタール(93位/6大会連続10回目)
レバノン(81位/5大会ぶり2回目)
北朝鮮(109位/3大会連続5回目)
▼グループF…88.5位
日本(50位/9大会連続9回目)
ウズベキスタン(95位/7大会連続7回目)
オマーン(82位/2大会連続4回目)
トルクメニスタン(127位/4大会ぶり2回目)
▼グループA…101.75位
UAE(79位/5大会連続10回目) *開催国
タイ(118位/3大会ぶり7回目)
インド(97位/2大会ぶり4回目)
バーレーン(113位/5大会連続6回目)
平均値を算出した結果、“死のグループ”に該当したのはグループBだった(平均順位80.75)。実際、6日に行われた初戦では、前回王者のオーストラリア(41位)がヨルダン(109位)にまさかの敗戦。大会開幕前の予想では“1強3弱”とみられていたが、一転して“死のグループ”となりつつあるのは興味深い。
一方、平均順位が最も低かったのはグループA(10.175位)だった。「開催国が入るグループは最も組み合わせに恵まれる」という通説どおりの結果に。しかし、UAE(79位)はバーレーン(113位)との開幕戦でドロースタート。2014年のブラジルワールドカップで日本代表を指揮したザッケローニ監督の交代策が的中して、勝ち点1を得ることができたが、開催国として第2戦では是が非でも勝利が求められるだろう。
その他4グループは、平均順位が84位~89位のなかに収まった。グループ別にみると、昨年のロシアワールドカップに出場した代表チーム(韓国:53位、イラン:29位、サウジアラビア:69位、日本:50位)の優位は揺るがないが、グループ間のレベル差はほとんどなく、抽選が極めて公正に行われたとも言える。
なお、日本(50位)が所属するグループFは平均順位88.5位と算出され、下から2番目となった。しかし、ウズベキスタン(95位)は今大会の優勝候補の一角に挙げられており、オマーン(82位)はJリーグの大宮アルディージャや大宮アルディージャや京都サンガF.Cでの指導経験もあるオランダ人のピム・ファーベーク監督がチームを率いる。初戦の相手となるトルクメニスタン(127位)にしても、クラブで同僚の選手が多く、決して侮れない相手だ。油断は禁物だろう。
もちろん、FIFAランキングは試合数や対戦国の実力などに応じて変動するため、この数値だけで各グループの厳しさを完全に推し量ることはできない。それでも、それぞれのグループを論じる時には、一つの指標になるかもしれない。
(記事/Footmedia)
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