鹿島戦でノーゴールに終わった宇佐美貴史 [写真]=兼子愼一郎
2015Jリーグヤマザキナビスコカップ決勝が31日に行われ、前年度王者のガンバ大阪は0-3で鹿島アントラーズに敗れて連覇を果たせなかった。
3失点の完敗を喫した試合後の会見で、長谷川健太監督はチームの中に慢心があったと総括した。FW宇佐美貴史はこれについて「向こうの勢いに押された感は一試合を通じて感じました。決定機もチームとしてはなかなか作れなかったですし、負けたという感じ。慢心があったかどうかは分からないですけど、向こうのほうがより勢いがあった」と相手の勢いに押されてしまったことを認めた。
前半は序盤から押し込まれる展開となりながら、スコアは0-0で終えることができた。選手たちにも「後半から流れが変わるだろう」という考えがあったという。しかし、実際は後半もなかなか主導権を握ることはできず、「耐えぬく中で1点、2点というところを考えてはいましたけど、そこもセットプレーから取られてしまって。取られてからは前に行くのか、後ろに残るのか、ちぐはぐな展開があった」と得点を取るべき時間に取られてしまったことで、チームの方向性があいまいになっていたことを明かした。
為す術もなく敗れた悔しさは残っているが、G大阪はまだJリーグと天皇杯でタイトルを獲得するチャンスがある。宇佐美は「表彰台で喜ぶ鹿島の選手たちの姿をしっかりと目に焼き付けておくことが大事。まだすべてが終わったわけじゃないので、取れるタイトルに向かって全力でやるだけ」とシーズン終盤に向けて意気込みを語った。
Jリーグ・チャンピオンシップ出場には年間3位を確保しなくてはならない。「タイトルを取るのは難しいことだと分かっていますし、重要性も分かっています。だからこそリーグ戦の残り2試合に向かって、強く気持ちを切り替えていくだけです」と次に向けて気持ちを切り替えている。
G大阪は11月7日に、Jリーグ・セカンドステージ第16節でサンフレッチェ広島と対戦する。
By サッカーキング編集部
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