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C・ロナウドのゴールが起こした奇跡…交通事故で昏睡状態の少年が意識を取り戻す

2014.04.07

W杯POでポルトガルを勝利に導いたC・ロナウド [写真]=Getty Images

 フットボールにはいちスポーツの存在を超越した力がある。そのことを証明するエピソードがまた1つ我々の下へ届いた。

 昨年夏、ポーランドにてダビ・パウラクジクという14歳の少年が交通事故に遭い、昏睡状態に陥った。その後両親は息子が意識を取り戻せるよう多数の専門家の下を訪ねて回り、その中である提案を受ける。それはダビの耳にイヤホンを付け、大好きなレアル・マドリードの試合中継を聴かせたらどうか、というものだった。

 それから数カ月が経過した11月19日。ポルトガルがスウェーデンを下してワールドカップ本大会出場を決めた欧州予選プレーオフにて奇跡が起こった。クリスティアーノ・ロナウドがハットトリックを達成する3点目を決めた直後に、ダビが意識を取り戻したのである。

 このエピソードは同国のタブロイド紙『ファクト』を通して遠くスペインのC・ロナウドに伝わり、ダビとその家族はC・ロナウドから直々にサンティアゴ・ベルナベウでのホームゲームに招待された。

 4月2日、ドルトムントをホームに迎えたチャンピオンズリーグ準々決勝第1戦。ダビは初めて訪れたサンティアゴ・ベルナベウのスタンドからC・ロナウドの1ゴールを含むレアル・マドリーの3-0の快勝を目撃した上、試合後にはC・ロナウドとの写真撮影やサイン、そしてユニフォームのプレゼントなど夢のような厚遇を受けるに至った。

 さらにC・ロナウドはダビと彼の両親を準決勝のホームゲームにも再び招待したという。第1戦の快勝によりその準決勝への勝ち抜けはほぼ確実。ダビとその家族は次の組み合わせ抽選会を心待ちにしていることだろう。

文=工藤 拓

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