エクアドル代表の一部選手がW杯予選突破の賞金を横領したと報じられた [写真]=Getty Images
昨年11月にW杯南米予選を突破した際にエクアドル代表選手に授与された賞金の半分を一部の選手が山分けしていたことを世界的なスポーツチャンネル『ESPN』が暴露した。
『ESPN』のウルグアイ人記者ホルヘ・ルイス氏が自身の出演したラジオ番組で暴露した情報によれば、昨年のワールドカップ南米予選突破に際して授与された賞金が選手間で公平に分配されず、総額のおよそ半分を主力の6人(アントニオ・バレンシア、フェリペ・カイセド、ワルテル・アジョビ、ジェフェルソン・モンテーロ、ホルヘ・グアグア、クリスティアン・ノボア)が山分けし、そこにエクアドルサッカー連盟のルイス・チリボーガ会長も関与していたという。残りの半分については17人に分配されたとのことだ。
一連のスクープについて、マンチェスター・ユナイテッドに所属するMFアントニオ・バレンシアは「事実無根」と激怒。著しく名誉を傷つけられたとして、この情報を発信したホルヘ・ルイス氏と同氏出演のラジオ番組を放送したESPNに対して弁護士を立てて法的手段に出ることを明言した。ほか、ワルテル・アジョビ、ジェフェルソン・モンテーロなども憤慨しているという。
エクアドル国内では、『EL COMERCIO』、『ecuavisa.com』、『El Diario』など、複数のサイトが一斉に報じ、大きな物議を醸している。一部メディアはホルヘ・ルイス氏の言動を「エクアドルサッカー界に対する冒涜」と批判したが、同氏は「エクアドルのサッカー界を掻き乱す意図は全くない。裏付けを取った上で真実を明かしただけ」と反論している。
(文/Cartao Amarelo)