南アフリカの下部リーグには驚くべきクラブ名のチームが……。 [写真]=Getty Images
アフリカ・ネイションズカップ2015では面白いサッカーをしながらも敗退してしまった南アフリカ代表だが、国内リーグの規模はアフリカ随一だ。
アフリカ南部の代表選手が多く在籍し、少数ながらも欧州や南米からも選手がプレーしている。2013年までアヤックス・ケープタウンに在籍した元オランダ代表GKサンデル・ウェステルフェルトもその1人だ。
プレミアシップ(1部)と比較して下部リーグ以下は煩雑としており、2011年から2部リーグがようやく1つになった。それまでは地域別に別れておりインランドとコースタルの2つ、3部になるとそれぞれが約5つに分かれるという大規模な地域リーグが行われていた。
しかし、そこはアフリカ、チーム名がただでは転ばなかった! 今回は南アフリカの下部クラブのチームを紹介しよう。
「レアル・マドリード」
一発目から強烈だが、スペインのあのチームとは一切関係がない。元々はイポゲング・スターズという名前だったが、1989年にお偉いさんが大ファンだというあのチームに改名……それが許されてしまう懐の深さはさすがアフリカ、ビッグすぎるぜ!!
「マンチェスター・ユナイテッド」
ベッカムやルーニーがいるわけではない。しかし、決して裏世界に迷い込んだわけではない。
「サントス」
ネイマールやペレが過ごしたあのチームではない。元々はライトボディズ・サントスという名前だったが、改名し短くなった。近年は2部リーグに低迷するが、国内リーグ7回を誇る。
「ブラックバーン・ローヴァーズ」
アラン・シアラーを擁してプレミアリーグを制したあのチームとは一切関係がない。ホームタウンはイースト・ロンドン、一見イギリスの首都にように見えるが一切関係がない。
「ホットスパーズ」
ギャレス・ベイルがいたあのチームのスペルミスではない。ちなみに現在はクラブ名を改名し、「マッタ・ミラン」になった。ちょ、ちょっと待った……。
「アフリカン・ユヴェントス」
決してジダンやネドヴェドがいたあのチームではない。むしろ、「アフリカの」とついているだけ良心的なんじゃないだろうか。
「レアル・バルセロナ」
まるでベジータと孫悟空によるフュージョン、究極の合体が南アフリカで行われていたとは私のチェック不足だ……。
「ブラジル」
クラブチームだけではあきたらなくなったのだろう。確かにサッカーゲームでクラブチームばかり使っているとたまに代表チームを使いたくなるよね!
ちなみにこれ以外にも「リヴァプールBTX」「ミラン・ユナイテッド」「レンジャーズ」「フリーステート・アーセナル」「ACミラン」「ベンフィカ」……どこかで見た様なチーム名がうようよしているのだ。
想像して欲しい。我々の知らない土地で毎週、レアル・マドリー対マンチェスター・ユナイテッド、ブラジル対サントスといったカードが組まれている事実を。
サッカーの世界は誰にでも平等にチャンスがある。1つ2つ昇格していけばこれらのチームが1部リーグに揃い踏みをすることだって十分に可能だ。さもすれば、優勝チームはアフリカ・チャンピオンズリーグに出場することもできるのである。
20XX年、”地球一”の称号をかけた戦いは、レアル・マドリードVSレアル・マドリード……そんな日が来ることも決して夢物語ではない。
(記事提供:Qoly)