10日にCLラウンド16第2戦リヴァプールvsライプツィヒが行われる [写真]=Getty Images
10日に行われるチャンピオンズリーグ(CL)・決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)セカンドレグでは、リヴァプールとライプツィヒが対戦する。
2月16日に行われたファーストレグは、アウェイゲームに臨んだリヴァプールが2-0で勝利。ライプツィヒはベスト8進出のために最低でも3ゴールが必要な状況に置かれている。果たして、逆転劇は起こるのか。注目の大一番を前に、欧州サッカー連盟(UEFA)の公式サイト『UEFA.com』の情報から7つのトピックを紹介する。
■ファーストレグと同会場で開催
このセカンドレグは、ファーストレグと同じ会場で行われる。ファーストレグはドイツの新型コロナウイルス感染症対策により、ハンガリーの首都ブダペストにある『プスカシュ・アレーナ』で開催。セカンドレグはリヴァプールの本拠地『アンフィールド』で開催される予定だったが、ライプツィヒがイングランドで試合を行った場合、帰国後に14日間の隔離が義務づけられるため、『プスカシュ・アレーナ』での再開催が決まった。ライプツィヒは今回、アウェイチーム扱いとなるものの、ファーストレグの経験を活かせるのは大きなメリットだろう。
■リヴァプールは中立地開催で一安心!?
リヴァプールは再び中立地開催に決まったことを内心喜んでいるかもしれない。7日に『アンフィールド』で行われたフルアム戦に敗れて、プレミアリーグではホーム6連敗。クラブ史上初の記録を打ち立てた。そもそも、同一シーズンにホームでのリーグ戦6敗を喫すること自体が、トップリーグで最下位に終わった1953-54シーズン以来だという。地元紙『Liverpool Echo』は「近頃のアンフィールドでは誰だって勝てる。もちろんリヴァプールを除いては」と記事を綴り、「アンフィールド以外のスタジアムで戦い続けることはリヴァプールにとってはメリットがあるかもしれない」とまで書き記した。『アンフィールド』ではプレミア68試合連続無敗を続けてきた彼らだが、今のところは中立地開催も悪くないと言えそうだ。
■ライプツィヒ逆転の可能性は?
過去のデータを紐解くと、リヴァプールのベスト8進出は限りなく100%に近い。CLの決勝トーナメントでアウェイでのファーストレグを「2-0」で制したチームが逆転突破を許した例は1度だけ。2018-19シーズンのラウンド16で、パリ・サンジェルマンと対戦したマンチェスター・Uが2試合合計3-3、アウェイゴールの差で涙をのんだ。だが、リヴァプールが同じ轍を踏むことは考えにくい。というのも、過去の欧州カップ戦でドイツ勢をホームに迎えた試合は負けなし。20戦して16勝4分けと圧倒的な成績を残している。ライプツィヒにとっては、それだけ大きなチャレンジと言えそうだ。
■“クロップ対ナーゲルスマン”第4ラウンド
ユルゲン・クロップとユリアン・ナーゲルスマンのドイツ人監督対決は、今回で4度目となる。両指揮官の対決は2017-18シーズンのCLプレーオフで初めて実現し、クロップ監督率いるリヴァプールが、ナーゲルスマン監督率いるホッフェンハイムを2試合合計6-3で下した。“第3ラウンド”となった今回のファーストレグでも、勝利を手にしたのはクロップ監督。ナーゲルスマン監督にとって大きな壁となっている。なお、クロップ監督はドルトムントを率いて臨んだ2012-13シーズンのCL決勝でバイエルンに敗れて以降、CL本戦で母国ドイツのチームに負けたことがない(2勝1分け)。ナーゲルスマン監督は初白星を挙げられるだろうか。
■ライプツィヒは“頼れる男”が復帰
逆転でのベスト8進出を狙うライプツィヒに“頼れる男”が帰ってくる。リヴァプールとのファーストレグ後にふくらはぎを痛めていたマルセル・サビツァーは、このセカンドレグで先発復帰が濃厚。ライプツィヒのキャプテンにして、ピッチ上の司令塔である彼の帰還は、逆転突破を狙うチームに勢いを与えるはずだ。昨季のCLラウンド16セカンドレグでは、トッテナム相手に2ゴールをマーク。クラブを史上初の欧州8強に導いた。勝ち抜けのためには少なくとも3得点が必要だが、キャプテンの一発に期待が集まる。
■注目の元同僚・同胞対決
互いの意地とプライドがぶつかり合うゲームでは、ピッチ上で繰り広げられる元同僚・同胞対決にも注目したい。リヴァプールのサディオ・マネはザルツブルク出身で、ライプツィヒのケヴィン・カンプルとペーテル・グラーチは当時のチームメイト。中盤でのマッチアップが濃厚なチアゴ・アルカンタラとダニ・オルモの“スペイン代表対決”も要必見だろう。リターンマッチだからこそ繰り広げられるハイレベルな攻防に要注目だ。
■予想オッズは?
迫る本番を前に、英国大手ブックメーカー『ウィリアム・ヒル』がオッズを発表している(日本時間10日15時現在)。この試合の勝利オッズは、リヴァプールが「2.45倍」、ライプツィヒが「2.9倍」。その差はわずかだが、第1戦でも勝利を挙げたリヴァプールの“連勝”を予想している。またベスト8への勝ち抜けオッズも、ライプツィヒが「6倍」であるのに対して、リヴァプールは「1.11倍」と優位に立っている。プレミアリーグでは絶不調のリヴァプールだが、やはり2点リードは大きい。ただライプイツィヒは公式戦4連勝中、2月27日のボルシアMG戦では2点ビハインドから逆転勝利を収めた。勢いで勝る彼らの逆襲から目が離せない。
(記事/Footmedia)
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