イングランド代表、観客数回復するもTV視聴者数はクイズ番組に負ける

　今夏のブラジル・ワールドカップでの惨敗後、ファン離れが続いていたイングランド代表が、15日に本拠地ウェンブリー・スタジアムで行われたユーロ2016予選グループE第4節のスロベニア戦（3－1でイングランドの勝利）で、過去半年間で最高の観客数8万2305人を記録した。だがその一方で、テレビ視聴者数が未だ伸び悩んでいることが明らかとなった。16日のイギリス紙『デイリーメール』などが報じた。

　イングランドはワールドカップ直後の9月に同スタジアムで行われた親善試合のノルウェー戦（1－0でイングランドの勝利）で、客席数（9万席）の半数にも満たない歴代（2007年の改築完了以来）最少の4万181人を記録し、続くユーロ2016予選第2節のサンマリノ戦（5－0でイングランドの勝利）でも観客数は5万5990人と低迷していた。

　今回のスロベニア戦では、イングランド代表で主将を務めるマンチェスター・UのFWウェイン・ルーニーが通算100試合目をプレーしたことで話題を集めた事もあって、観客数は回復したが、視聴者数は停滞したままだった。

　平均視聴者数では試合を中継した『ITV』が456万人だったのに対し、同時間帯にクイズ番組を放映した『BBC』が499万人。さらに瞬間最高視聴者数でも前者が630万人だったのに対し、後者は726万人を記録していた。