ラニエリ監督、ヴァーディとマフレズの売却否定「彼らはプライスレス」

　日本代表FW岡崎慎司所属のレスターを率いるクラウディオ・ラニエリ監督が、同クラブ所属のイングランド代表FWジェイミー・ヴァーディとアルジェリア代表MFリヤド・マフレズを絶賛し、冬の移籍市場で2人を放出する意思がないことを明言した。イギリス・メディア『BBC』が14日付で伝えている。

　14日に行われたプレミアリーグ第16節で、昨シーズンのプレミアリーグ王者チェルシーを相手にホームで2－1と勝利し首位をキープしたレスター。先制点を決めたヴァーディが今シーズン15得点でプレミアリーグの得点ランキング1位に君臨する一方、追加点を決めたマフレズも今シーズン11得点で得点ランキング3位。目覚ましい活躍を見せる両選手には、チェルシー、マンチェスター・U、マンチェスター・C、リヴァプール、レアル・マドリードといったビッグクラブからの関心が伝えられている。

　2012年にレスターがヴァーディに支払った移籍金はわずか100万ポンド（約1億8300万円）で、2014年にフランスのル・アーブルから加入したマフレズの移籍金はさらに少ない40万ポンド（約7300万円）にすぎなかったが、ラニエリ監督は他クラブにいくら札束を積まれてもこの2人を手放す気はないようだ。

　同監督は「1月の移籍市場では誰もヴァーディとマフレズを買うことはできないだろう。お金は問題ではないし、彼らに値札をつけることはできない。私にとって彼らはプライスレスだ」とコメントし、主力アタッカー2人を冬の移籍市場で放出する可能性を否定している。

　また、「選手たちには、あと勝ち点5を取れば残留の安全圏に到達すると伝えた。残留することがシーズン当初の我々の目標だった。勝ち点40に到達したときは、我々は目標を変えることになるだろう」と語り、あくまでも目標は残留だと謙虚に述べた。

　チェルシー戦後のインタビューでは、「今夜のスタジアムはとても盛り上がっていた。サポーターの声援がなくては、我々は平凡なチームにすぎない。彼らの後押しは非常に嬉しい。サポーターたちは夢を見ているし、我々はその夢を実現するように努力を続けていく。魔法のような時間だし、この夢から醒めないようにがんばっていきたい。サポーターとともに夢を見続けたいんだ」と感謝を述べ、サポーターのために全力を尽くすことを誓っている。