東京五輪出場なるか…英委員会、サッカーイギリス代表の再結成目指す

　BOA（イギリスオリンピック委員会）が、2020年に行われる東京オリンピックで、サッカーイギリス代表の男女チームを参加させる意向を持っている。イギリス紙『デイリーメール』が9日に報じた。

　FA（イングランドサッカー協会）、SFA（スコットランドサッカー協会）、FAW（ウェールズサッカー協会）、IFA（北アイルランドサッカー協会）の本土4協会および海外領土の各協会がそれぞれFIFA（国際サッカー連盟）からの承認を受けているイギリスには、統一代表チームは基本的には存在していない。

　2012年に自国で開催したロンドン・オリンピックでは、男子チームはイングランドとウェールズの2協会、女子チームは本土4協会の統一チームを結成した。しかし報道によると、イングランド以外の3協会は自国開催の1回限りの結成との意向を明確にしている。今年開催されるリオデジャネイロ・オリンピックに関しては、3協会からの反対により、統一チーム結成は実現しなかった。

　4協会の足並みが揃わない中、BOAは2020年の東京オリンピックにてイギリス代表の男女チームを参加させる意向を持っていると報じられた。『デイリーメール』によると、BOAのビル・スウィーニー最高経営責任者は、4協会の意見の相違を解決し、東京オリンピックに向けて統一チームを結成することを同委員会の“義務”と考えている。スウィーニー氏は「男女両方の統一チーム結成を推進していくべきだ」との考えを明かしているが、「（男子か女子）いずれかの参加になる可能性もある」と、付け加えている。