ファーディナンド氏(右)がC・ロナウド(左)について語った [写真]=Getty Images
マンチェスター・U時代のチームメイトから、当時のエピソードが明かされることが多いレアル・マドリードのポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド。その代表的な人物である元イングランド代表のリオ・ファーディナンド氏が、また新たな秘話を披露した。
イギリスの専門チャンネル『BT Sport』のインタビューに応じたファーディナンド氏はまず、C・ロナウドがマンチェスター・Uからレアル・マドリードへと移籍し、バルセロナのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシという切磋琢磨する最大のライバルに巡り合ったことが、歴代屈指のストライカーへと成長した要因であるとの見解を示した。
「クリスティアーノとメッシのパフォーマンスは本当にすごい。2人はお互いに日々向上しなければならない状況を作り出し、ともに世界屈指の点取り屋へと成長していった」
一方、マンチェスター・U加入当初のC・ロナウドについて回想したファーディナンド氏は、当時アーセナルのエースを務めていた元フランス代表のティエリ・アンリ氏を参考にしていたことを明かした。
「クリスティアーノは当時、ティエリ・アンリに憧れていた。彼について知りたいことが多かったようで、しょっちゅう質問攻めに遭ったよ。クリスティアーノにとってアンリは学ぶべき存在であり、頭の中で常に思い描いている選手だったのだろう」
C・ロナウドとアンリ氏は選手としてのタイプは異なるものの、サイドアタッカーからゴールゲッターへと変貌した点では一致している。C・ロナウドは憧れの選手に熱視線を送りながら、自身のキャリアの進め方を学んでいたのだろう。
そのC・ロナウドだが、4月18日に行われたバイエルンとの準々決勝セカンドレグ、そして今月2日に行われたアトレティコ・マドリードとの準決勝ファーストレグと、チャンピオンズリーグで2試合連続のハットトリックを達成。10日に行われる準決勝セカンドレグで、前人未到の3試合連続ハットトリック達成となるか、注目が集まっている。
文=北村敦