8月11日に開幕するプレミアリーグ(PL)。各クラブ、補強や編成を進めるとともに、プレシーズン合宿で着々と準備を進めている。シーズン終了後にワールドカップが控える今季は、選手にとっても活躍しなければならない大事なシーズンとなる。本稿では、現地で優勝候補に挙げられている昨季の上位6チームに焦点を当てて展望したい。
■チェルシー
連覇へ向けて積極補強に動く
アントニオ・コンテ体制に代わって2季ぶりのリーグ優勝を果たしたチェルシーは今季、チャンピオンズリーグ(CL)に復帰する。クラブの英雄で元イングランド代表DFジョン・テリーが2部アストンヴィラへ移籍したことに伴い、主将の座も同国代表DFガリー・ケイヒルへと受け継がれた。
今季はユニフォームサプライヤーがクラブ史上最高額となる9億ポンドの15年契約を結んだナイキ社へと変わり、年間収益も2倍になると報じられている。そうした背景もあってか、今夏の移籍市場では、すでにレアル・マドリードからスペイン代表FWアルバロ・モラタ、モナコからフランス代表MFティエムエ・バカヨコ、ローマからドイツ代表DFアントニオ・リュディガーと、チームの根幹を補強しており、万全な体制を整えている。
唯一の不安要素は、昨季のクラブ内得点ランクで首位のスペイン代表FWジエゴ・コスタ(22点)が古巣アトレティコ・マドリードへ復帰間近であることと、代表合宿中に右足首を骨折し、全治3カ月のケガを負った同2位のベルギー代表MFエデン・アザール(17点)らの穴だろう。彼らの穴をいかに埋められるかが大きなカギを握りそうだ。
■トッテナム
チーム層の薄さが不安材料
チェルシー同様、ユニフォームサプライヤーがナイキ社へと変わったトッテナムは今季、スタジアム改築工事に伴い、ウェンブリー・スタジアムを本拠地としてレンタルする。
4億ポンド(約581億円)にも上るスタジアム工事費を意識してか、今夏の移籍市場では昨季主力として活躍したイングランド代表DFカイル・ウォーカーをマンチェスター・シティへと放出する一方、補強選手は未だゼロとなっており、チーム層の薄さが不安材料として指摘されている。昨季29ゴールでリーグ得点王に輝いたイングランド代表FWハリー・ケインが好調を維持できるかどうかが焦点となりそうだ。
■マンチェスター・シティ
最大の課題だった守備を重点強化
チェルシー同様、着々と補強を進めているのがマンチェスター・Cだ。前述のウォーカーをはじめ、ベンフィカからブラジル代表GKエデルソン、レアル・マドリードからブラジル代表DFダニーロ、モナコからフランス代表DFベンジャミン・メンディとポルトガル代表MFベルナルド・シウバら主力核を補強しており、ペップ・グアルディオラ監督は昨季最大の課題だった守備を重点的に固めている。
一方で、契約満了の5選手含む7選手(GKウィリー・カバジェロ、DFのガエル・クリシー、バカリ・サニャ、パブロ・ザバレタ、アレクサンダル・コラロフ、FWのヘスス・ナバス、ノリート)に大なたを振るっており、グアルディオラ監督の追求する理想のスタイルが今季、具現化されるかもしれない。
■リヴァプール
補強よりも放出の噂が絶えない
リヴァプールの財政状況はトッテナムと似通う。段階を踏んで毎年のオフシーズンに本拠地アンフィールドの改築工事を行っており、収容数は54000席へと上昇したが、2億3000万ポンド(約334億円)にも上る工事費が懸念される。主だった今夏の補強はローマから獲得したエジプト代表FWモハメド・サラーのみにとどまっており、一方で元ブラジル代表MFルーカス・レイヴァを放出し、フィリペ・コウチーニョがバルセロナへの移籍話が浮上するなど、現地では補強よりも放出の噂が絶えない。
■アーセナル
新戦力の活躍と主力の慰留がカギ
6チームの中で最もダークホース的な存在がアーセナルだろう。昨季5位に終わったことで、常連だったCLに出場しない代わりに、リーグ戦に集中する環境が整っているといえる。CLを戦わなかった昨季のチェルシーや、2季前のレスターが優勝した背景には、奇しくも欧州戦の過密日程を避けられた環境があったからと指摘する批評家も少なくない。唯一の違いは、昨季のマンチェスター・Uのようにヨーロッパリーグ(EL)へ参戦する点で、EL優勝を狙いに行けば、必然的に過密日程が発生するため、リーグ戦への影響は必至となる。
とはいえ、カギを握るのは今夏の補強とチーム編成だ。すでにボスニア・ヘルツェゴビナ代表DFセアド・コラシナツと、クラブ史上移籍金最高額でフランス代表FWアレクサンドル・ラカゼットを獲得しているが、噂されているアレクシス・サンチェスら主力の放出をいかに食い止められるかが重要な課題となりそうだ。
■マンチェスター・ユナイテッド
ルカクに続くビッグネーム獲得に注目
最も飛躍が予想されているのがマンチェスター・ユナイテッドだ。今夏これまでの補強はスウェーデン代表DFビクター・リンデロフと、昨季25ゴールを記録しリーグ得点ランク2位となったベルギー代表FWロメル・ルカク、チェルシー時代に重用したMFネマニャ・マティッチを古巣から獲得している。ジョゼ・モウリーニョ監督はさらなる補強を示唆してり、ビッグネーム獲得に注目が集まる。
プレミアリーグ開幕直前の8月8日にはUEFAスーパーカップで昨季EL覇者としてレアル・マドリードに敗れたものの、接戦を演じるなど調整はまずまずといったところだ。
今季のプレミアリーグはワールドカップイヤーということもあり、代表チームへアピールする選手たちにも一層熱が入る。トッテナムが本拠地として使用する『聖地』ウェンブリーで各クラブがプレーするという点もアウェーファンにとっては見どころの一つだろう。今季は6チームすべてが欧州戦に参加することもあって、同じ過密日程の条件で行われるPLでは真価が問われることになる。
現状では特にチェルシーとマンチェスター・Cが順調な仕上がりを見せており、特に後者のグアルディオラ監督は「クラブは2季目のチャンスを与えてくれた。(無冠に終わった)昨季より必ずいい結果を出す」と意気込んでいるだけに、彼が得意とする一層色濃くなった超攻撃的サッカーが見られるかもしれない。
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By サッカーキング編集部
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