スールシャール監督とモウリーニョ監督 [写真]=Getty Images
3カ月の中断期間を経て再開したプレミアリーグ。19日には8位トッテナムが本拠地『トッテナム・ホットスパー・スタジアム』に5位マンチェスター・Uを迎える。
トッテナムのMFデレ・アリは出場停止となるが、FWハリー・ケインなど負傷で戦列を離れていた主力選手は全員が復帰。両チームともに万全の状態でこの一戦に挑むことになる。ジョゼ・モウリーニョ監督の古巣対決にも注目が集まる一戦を前に、知っておきたい7つのトピックを紹介する。
【1】中断前は対照的だった両チーム
両チームの中断前の状況は実に対照的だった。マンチェスター・Uは11試合無敗(8勝3分)で、中断前最後のリーグ戦となった“マンチェスター・ダービー”では2-0と完勝。最近6試合のうち5試合に無失点と守備の安定感も増していた。対するトッテナムは、公式戦6試合未勝利(PK負けを引き分けとカウントして2分4敗)。FAカップとチャンピオンズリーグ(CL)から敗退し、今シーズンも無冠で終わることが決定したところでリーグ中断が発表された。悪い流れの中で戦わずに済んだことは吉と出るのか。この試合に勝てばマンチェスター・Uとの勝ち点差は1に縮まり、トップ4圏内が視界に入ってくる。
【2】プレミア屈指のナイスガイ対決
シーズン途中の中断は、ケガ人が回復する時間を全チームに平等に与えた。ただ最も恩恵を受けたのは、この2チームと言ってもいいだろう。本来の日程であれば、両エース不在でキックオフを迎えていたが、ケインとマーカス・ラッシュフォードの“両10番”が揃って復帰。ともに1月に負傷離脱する前はゴールを量産していただけに、好パフォーマンスを期待したい。イングランド代表でポジションを争う2人は、コロナ禍における社会貢献度でも群を抜いている。ケインが胸スポンサーに名乗り出て古巣レイトン・オリエントを救えば、ラッシュフォードは学校給食の無料提供継続を訴え、イギリス政府まで動かした。プレミア屈指のナイスガイ対決。ピッチ上での軍配はどちらに上がるだろうか。
【3】ユナイテッドはトッテナムの天敵
トッテナムにとってマンチェスター・Uは最大の天敵だ。プレミアリーグでは過去55回対戦しているが、敗戦数(9勝11分35敗)は全対戦相手の中で最も多い。特にサー・アレックス・ファーガソン監督が率いたマンチェスター・Uには歯が立たず、4勝9分29敗と勝率は1割にも満たなかった。ファーガソン氏の勇退後は5勝2分6敗とほぼ互角の成績を収めているが、5勝のうち3勝は、現トッテナム指揮官のジョゼ・モウリーニョ監督がマンチェスター・Uを率いていた間に収めたものである。オーレ・グンナー・スールシャール監督が就任して以降のマンチェスター・Uには、2戦2敗。三度目の正直となるか。
【4】モウリーニョは古巣が苦手
昨シーズンの途中までマンチェスター・Uを率いていたモウリーニョ監督は、古巣対決を苦手としている。昨年11月にトッテナムの指揮官に就任し、3連勝スタートを切った同監督だが、オールド・トラフォードへの凱旋試合となったマンチェスター・U戦で初黒星。さらに5年以上も指揮を執ったチェルシーには“シーズンダブル”をくらっている。マンチェスター・Uを率いていた時も、チェルシーとの公式戦では2勝1分4敗と芳しい結果が出せなかった。今シーズンのプレミアで古巣対決を全敗で終えるのは是が非でも避けたいところだろう。
【5】B・フェルナンデスの不敗神話は継続なるか
中断前にマンチェスター・Uの好調を支えていたのは、ブルーノ・フェルナンデスだ。冬の移籍市場で加入したポルトガル代表MFは、ここまでの公式戦全9試合に出場。チームはその間、6勝3分と負けていない。プレミアリーグではここまで5試合に出場して2得点3アシスト。チャンスメイク数(11)とシュート数(19)は、ともにチーム最多を記録している。ケガから復帰したMFポール・ポグバとの相性は未知数だが、上手く噛み合えば他チームにとっては大きな脅威となるのは間違いないだろう。昨年の夏にはトッテナム入り間近だと報じられていただけに、スパーズの首脳陣を後悔させることができるだろうか。
【6】交代枠増加による変化
交代枠の拡大で、若手選手はこれまで以上に出場機会を得ることができるだろう。特にスールシャール監督は就任以来、積極的にアカデミーの選手を起用してきたことから、デビューを飾るマンチェスター・Uの選手はさらに増えそうだ。トッテナム戦に向けては18歳のセンターバック、テデン・メンギが練習に参加しており、ピッチに立つチャンスをうかがう。一方、トッテナムでは1月にベンフィカからローンで加入した21歳のジェドソン・フェルナンデスの奮起に期待したい。これまで9試合に出場しているが、得点にはまだ一度も絡めていない。ただ絶対的エースのケインが復帰するため、チームの攻撃は活性化されるだろう。G・フェルナンデスも本領を発揮したいところだ。
【7】予想オッズは?
日本時間19日正午現在、英国大手ブックメーカーの『ウィリアム・ヒル』はトッテナムの勝利に「3倍」、マンチェスター・Uの勝利に「2.4倍」、ドローに「3.4」倍というオッズを付けている。アウェイのマンチェスター・Uがやや優位との予想だが、両チームの対戦成績を踏まえれば不思議ではないだろう。無観客という異例の状況下で行われる一戦に、ホームアドバンテージが存在するのかどうかも未知数だ。また、昨年4月にこけら落しとなったトッテナム・ホットスパー・スタジアムで両者が戦うのはこれが初めてとなる。あらゆるデータは今回ばかりは参考にならないかもしれない。確かなのは、フットボールに飢えた選手たちが、トップ4入りを目指して全身全霊でこの一戦に臨むということだ。
(記事/Footmedia)
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