カペッロ氏(左)がジダン監督(右)の手腕を高く評価した [写真]=Getty Images
これまで2度に渡りレアル・マドリードを率い、2度ともチームをリーガ・エスパニョーラ制覇に導いたファビオ・カペッロ氏が、専門チャンネル『FOX Sports』とのインタビューで古巣のFW起用法について自身の見解を示した。スペイン紙『アス』などが伝えている。
現在、フランス人FWカリム・ベンゼマと、スペイン代表FWアルバロ・モラタの起用法について議論が起こっているレアル・マドリード。出場時間はベンゼマより少ないモラタだが、ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドに並んでチームトップの7ゴールをマークしているため、モラタの先発起用を望むファンは少なくない。だがカペッロ氏は、ジネディーヌ・ジダン監督の起用法をポジティブに評価しているようだ。
同紙によると、カペッロ氏はレアル・マドリードのセンターフォワード論争について質問を受けると、「どんな監督も抱えるジレンマだが、ジダンは素晴らしい形でこの問題を解消している」と回答。「彼はまずベンゼマを先発で起用する。彼は会長(フロレンティーノ・ペレス氏)のお気に入りの選手だからね。その後に試合を決めるべく、モラタを投入している」と、“レアル・マドリードの指揮官”としてのジダン監督のマネージメント術を解説した上で、「ジズーの戦術は素晴らしいと私は考えている。結果もそれを証明している」と、同監督の手腕に太鼓判を押した。
とはいえ、モラタは今シーズンここまで、先発出場したベンゼマとの交代でピッチに立った8試合のうち3試合でゴールを決めるなど決定力の高さを誇示。さらにそれらのゴールは、チャンピオンズリーグ(CL)のグループステージ第1節スポルティング戦での逆転弾や、リーガ・エスパニョーラ第9節アスレティック・ビルバオ戦での決勝点といった、価値あるものばかりだった。
果たして、2日に行われるCLグループステージ第4節レギア・ワルシャワ(ポーランド)戦では、ベンゼマとモラタのどちらが先発起用されるのか。ジダン監督の決断が注目される。
(記事/Footmedia)
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