年間表彰式欠席を謝罪したバルセロナMFイニエスタ [写真]=NurPhoto via Getty Images
バルセロナの主将を務めるスペイン代表MFアンドレス・イニエスタが、9日に行われたFIFA(国際サッカー連盟)の年間表彰に自身を含めた所属選手が欠席したことについて、チームを代表して謝罪を行った。
バルセロナは今回、FIFAおよびFIFPro(国際プロフットボール選手協会)が共催する2016年FIFA/FIFProワールドベストイレブンに、イニエスタだけでなく、アルゼンチン代表FWリオネル・メッシ、ウルグアイ代表FWルイス・スアレス、スペイン代表DFジェラール・ピケと合計4名が選出された。また、メッシはFIFAが表彰する男子最優秀選手賞の最終候補にもノミネートされていた。
しかし、11日にはコパ・デル・レイ(スペイン国王杯)5回戦セカンドレグのアスレティック・ビルバオとの大一番が控えていることを考慮したバルセロナは、これら4選手全てが年間表彰を欠席。栄えある授賞式を白けさせるこの判断には、各方面から批判の声が上がっている。
だが、イニエスタはこれに先立ち、FIFAおよびFIFProに向けたメッセージを送っており、このビデオは年間表彰で流されている。
「バルセロナの主将として、世界ベストイレブンといった賞に選んでくれたFIFAとFIFProに僕たちが感謝していることをお伝えしたい。それに加え、コパ・デル・レイのような極めて重要な試合が控えているため、今回の授賞式に出席できないことを残念に思っている」
一方、ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドが男子最優秀選手賞に輝いたうえ、これにドイツ代表MFトニ・クロース、クロアチア代表MFルカ・モドリッチ、ブラジル代表DFマルセロ、スペイン代表DFセルヒオ・ラモスを加えた5名がベストイレブンに選ばれたレアル・マドリードとしては、主役の座を奪われたために年間表彰を欠席したとも取れる宿敵バルセロナの対応に不満がないはずがない。
これを考慮したイニエスタは、主将同士であるS・ラモスを筆頭に、交流のあるレアル・マドリードの数選手には直接電話を掛けて陳謝したとのことだ。また、バルセロナの幹部もレアル・マドリードの幹部に連絡を入れて謝罪を行っている。
とはいえ、かくいうレアル・マドリードも、2011年にはC・ロナウドがFIFAバロンドールで、ジョゼ・モウリーニョ監督(現マンチェスター・U)が最優秀監督賞でそれぞれ最終候補にノミネートされ、ベストイレブンには4名が選ばれたにもかかわらず、年間表彰を欠席したという経緯がある。
By WOWOW