ピケ(左から2人目)のゴールを喜ぶスペイン代表の選手たち [写真]=Getty Images
ユーロ2016・グループステージ第1節が13日に行われ、グループDでスペイン代表とチェコ代表が対戦した。
6大会連続10度目のユーロで史上初の3連覇を狙うスペイン。しかし、大会直前の7日に行われたジョージア(グルジア)代表戦では、格下相手にまさかの完封負け。不安を残して大会に臨むが、前人未到の偉業達成に向けて白星スタートを切りたいところ。一方、6大会連続9度目の出場となったチェコも、5日にホームで行われた韓国代表戦で1-2の黒星。大会初戦では格上を撃破し、勢いに乗りたいところ。
スペインは、初戦のGKにダビド・デ・ヘアを起用。MFダビド・シルバも先発メンバーに入り、代表通算100試合出場を達成した。その他、キャプテンのDFセルヒオ・ラモスやMFアンドレス・イニエスタ、FWアルバロ・モラタ、FWノリートらがスタメン入りしている。対してチェコは、キャプテンのMFトーマス・ロシツキー、GKペトル・チェフをはじめ、FWトマーシュ・ネツィド、ヘルタ・ベルリンで日本代表FW原口元気と同僚のMFウラジミール・ダリダが先発メンバーに名を連ねた。
試合は、スペインがボールを支配し、優位に進める。16分、シルバがフアンフランからのスルーパスでペナルティエリア内右に抜け出して、マイナスの折り返し。中央へ走り込んだアルバロ・モラタが合わせるが、シュートはGKチェフにセーブされる。29分には、イニエスタのパスを受けたモラタがエリア内左に進入し、キックフェイントから左足を振り抜く。だが、これもGKチェフがわずかに触れて、シュートは枠の右に外れた。
スペインは40分、イニエスタのスルーパスでエリア内左に抜け出したジョルディ・アルバが、左足シュート。だがこれもGKチェフが立ちはだかり、こぼれ球もロシツキーらが体を張ってクリアした。直後の41分にも、フアンフランのスルーパスを受けたシルバが、エリア内右で右足を振り抜くが、飛び出したGKチェフのブロックに遭った。
防戦一方だったチェコは45分、エリア手前右でパスを受けたネツィドが、反転から右足を振り抜くが、GKデ・ヘアにキャッチされた。前半はこのままスコアレスで折り返す。
後半開始直後の46分、エリア内右に抜け出したモラタが鋭い折り返しを入れる。中央のチェコDFロマン・フブニクが反応して足を出すと、ボールはゴール方向へ向かうが、右ポスト直撃でオウンゴールは免れた。直後の47分には、CKの流れから、ノリート、S・ラモスが立て続けにシュートを放つが、チェコはGKチェフを中心に体を張った守備でピンチを凌いだ。
一方のチェコは57分、右サイドで得たFKから、中央のフブニクがゴール前に抜け出して、滑り込みながら右足で合わせる。だが、シュートに勢いがなく、GKデ・ヘアにキャッチされた。65分には、右CKのショートコーナーから、ファーサイドのセオドル・ゲブレ・セラシェが頭で折り返すが、中央のセスク・ファブレガスにクリアされ、得点には至らない。
スペインは70分、シルバがエリア内中央で浮き球スルーパスを供給。J・アルバが抜け出すが、トラップが大きくなり、フブニクにクリアされた。76分には、モラタと代わって入ったアリツ・アドゥリスが、右サイドからのクロスに、オーバーヘッドで合わせるが、シュートは枠の左に外れた。
均衡が破れたのは87分、イニエスタがエリア内左に進入したところで、ピンポイントクロスを供給。ファーサイドのジェラール・ピケが頭で叩き込んで、スペインが先制に成功した。
失点を喫したチェコは終了間際に絶好のチャンスを迎える。後半アディショナル2分、エリア内中央でボールを受けたダリダが右足を振り抜くが、強烈なシュートはGKデ・ヘアに弾き返された。試合はこのままタイムアップを迎え、スペインが1-0の勝利で、3連覇に向けて好スタートを切った。一方のチェコは、チーム一丸で好守を見せたが、あと一歩のところで勝ち点を失う結果となった。
次節、スペインは17日にトルコ代表と、チェコは同日にクロアチア代表と対戦する。
【スコア】
スペイン代表 1-0 チェコ代表
【得点者】
1-0 87分 ジェラール・ピケ(スペイン)
By サッカーキング編集部
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