ジャッケリーニ(左)のゴールを喜ぶイタリア代表の選手たち [写真]=Getty Images
ユーロ2016・グループステージ第1節が13日に行われ、グループEでベルギー代表とイタリア代表が対戦した。
第1節からベルギーとイタリアの強豪同士が激突する注目の一戦。FIFAランキング2位で今大会トップのベルギーは、4大会ぶり5度目の出場で初優勝を狙う。対して同ランク12位のイタリアは、6大会連続9度目の出場。今大会での期待値は高くないが、前回準優勝の意地を見せたいところ。
ベルギーは、キャプテンのチェルシーMFエデン・アザール、マンチェスター・CのMFケヴィン・デ・ブライネ、マンチェスター・UのMFマルアン・フェライニ、エヴァートンFWロメル・ルカクら豊富なタレントが先発メンバーに並ぶ。イタリアは、キャプテンのユヴェントスGKジャンルイジ・ブッフォン、ローマMFダニエレ・デ・ロッシ、日本代表DF吉田麻也が所属するサウサンプトンのFWグラツィアーノ・ペッレらがスタメン入りした。
前半はベルギーがボールを支配するものの、イタリアは決定的なチャンスを作らせない。10分、ルカク、フェライニが頭でつなぎ、ラジャ・ナインゴランがペナルティエリア手前中央からダイレクトで強烈な右足ミドルシュートを放つが、GKブッフォンにセーブされた。22分にもこぼれ球に反応したナインゴランが、再びエリア手前中央で右足を振り抜くが、シュートは枠の左に外れた。
一方、徐々に攻勢に出るイタリアは29分、マッテオ・ダルミアンからのパスを受けたペッレが、エリア手前左から右足シュートを放つが、これは枠の右に外れた。すると32分、イタリアの先制で試合が動く。最終ラインのレオナルド・ボヌッチがハーフライン付近から前線へロングパスを送る。反応したエマヌエレ・ジャッケリーニがエリア内に抜け出して、絶妙な左足トラップから、右足でゴール右隅に流し込んだ。前半はこのままイタリアの1点リードで折り返す。
後半に入って53分、ベルギーにチャンスが訪れる。カウンターからデ・ブライネのパスを受けたルカクが、エリア内左でループ気味のシュートを放ったが、これは惜しくも枠の右に外れた。直後、イタリアは54分、右サイドからのクロスに中央のペッレが頭で合わせる。シュートはゴール左隅を突くが、GKティボー・クルトワの好セーブに阻まれた。ベルギーは56分、アザールがエリア手前右で思い切りよく左足を振り抜くが、シュートはGKブッフォンにキャッチされた。
ベルギーは75分にDFローラン・シマンを下げて、MFヤニック・フェレイラ・カラスコを投入し、同点ゴールを狙う。82分、デ・ブライネが左サイドからクロスを入れると、ルカクと代わって入ったディヴォック・オリジが頭で合わせるが、枠を捉えられない。イタリアは84分、途中出場のチーロ・インモービレが高い位置でボールを奪い、エリア手前まで持ち上がって右足シュート。しかしこれもGKクルトワにセーブされる。
猛攻を続けるベルギーは90分、右サイドのデ・ブライネが決定的なクロスを入れるが、中央のオリジはミートできず、ファーサイドのフェライニも押しこむことができない。すると後半アディショナルにイタリアが試合を決定付ける。アントニオ・カンドレーヴァがエリア内右でパスを受けると、フリーだったが飛び出してきたGKクルトワを見てクロスを選択。ファーサイドに走り込んでいたフリーのペッレが右足ダイレクトボレーで合わせて豪快にゴールネットを揺らした。
試合はこのままタイムアップ。イタリアが2-0の完封勝利で優勝候補のベルギーを撃破し、白星発進となった。
次節、ベルギーは18日にアイルランド代表と、イタリアは17日にスウェーデンと対戦する。
【スコア】
ベルギー代表 0-2 イタリア代表
【得点者】
0-1 32分 エマヌエレ・ジャッケリーニ(イタリア)
0-2 90+3分 グラツィアーノ・ペッレ(イタリア)
By サッカーキング編集部
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