FOLLOW US

王者スペイン、3大会ぶりにユーロで敗戦…クロアチアが圧巻の逆転劇で首位突破

2016.06.22

2試合連続ゴールで逆転勝利に貢献したクロアチア代表MFペリシッチ(右) [写真]=Getty Images

 ユーロ2016・グループステージ第3節が21日に行われ、グループDでクロアチア代表とスペイン代表が対戦した。

 1勝1分の勝点「4」でD組2位につけるクロアチア。敗れて3位に転落した場合でも、各グループ3位の上位4チームに入ることが確定したため、試合前に決勝トーナメント進出が決まった。対して、スペインは2連勝ですでにグループステージを突破。2位通過だとグループE首位のイタリアと当たるため、首位突破を狙う。

 クロアチアは前節チェコ戦から先発メンバーを5名変更。負傷のMFルカ・モドリッチとFWマリオ・マンジュキッチらが外れ、MFマルコ・ログやFWニコラ・カリニッチらが入った。対してスペインは前節トルコ戦から変更なし。前節ゴールを挙げたFWアルバロ・モラタやFWノリート、MFアンドレス・イニエスタらがスタメンに名を連ねた。

 開始7分、スペインが鮮やかなパスワークから先制に成功する。ダビド・シルバの絶妙なスルーパスでセスク・ファブレガスがペナルティエリア内右に抜け出し、飛び出した相手GKダニエル・スバシッチの目前で中央へ折り返し。そこへ走り込んでいたモラタが左足で押し込んで、先制点を奪った。

 追い付きたいクロアチアは12分、カリニッチがエリア手前中央から右足ミドルシュートを放つが、GKダビド・デ・ヘアにセーブされる。14分には、ボールを持ったGKデ・ヘアにカリニッチが詰めると、こぼれたボールにイヴァン・ラキティッチが反応。ダイレクトでループシュートを放つが、これはクロスバー、左ポストと当たり、惜しくもゴールとはならなかった。

 すると前半終了間際の45分、クロアチアの反撃が実る。左サイドのイヴァン・ペリシッチが、相手DFフアンフランをキックフェイントでかわして中央へクロス。ゴール前ニアサイドに飛び出したカリニッチが、右足で流し込んでゴールネットを揺らした。直後に前半が終了し、1-1で折り返す。

 後半57分、クロアチアは右サイドからダリヨ・スルナがクロスを入れると、相手GKデ・ヘアが対応。こぼれたボールにティン・イェドヴァイが反応し、ダイレクトシュートを放つが、これもデ・ヘアにブロックされる。さらにセカンドボールに反応したマルコ・ピアツァがオーバーヘッドで狙うが、シュートは枠を捉えられなかった。

 70分、スペインが勝ち越しのチャンスを迎える。エリア内に走り込んだシルバが、相手DFシメ・ヴルサリコに倒されてPKを獲得。しかし、キッカーのセルヒオ・ラモスが中央に蹴りこんだシュートは、GKスバシッチの好セーブに阻まれた。

 すると87分、クロアチアが逆転に成功する。カウンターから、ハーフラインでパスを受けたカリニッチがドリブルで持ち上がってスルーパス。エリア内左で受けたペリシッチが左足を振り抜くと、シュートはニアサイドを突いてゴールネットを揺らした。

 試合はこのままタイムアップを迎え、終盤のゴールを守り切ったクロアチアが2-1の逆転勝利。この結果、勝点を「7」に伸ばしたクロアチアが逆転でグループD首位突破を決めた。対して、敗れたスペインは、2004年大会以来、ユーロ本大会で15試合ぶりの黒星となった。なお、2位通過となったスペインは決勝トーナメント1回戦でイタリアと対戦することが決まっている。

【スコア】
クロアチア代表 2-1 スペイン代表

【得点者】
0-1 7分 アルバロ・モラタ(スペイン)
1-1 45分 ニコラ・カリニッチ(クロアチア)
2-1 87分 イヴァン・ペリシッチ(クロアチア)

By サッカーキング編集部

サッカー総合情報サイト

世界のサッカー情報を配信する国内最高峰のサッカー総合メディア。日本代表をはじめ、Jリーグ、プレミアリーグ、海外日本人選手、高校サッカーなどの国内外の最新ニュース、コラム、選手インタビュー、試合結果速報、ゲーム、ショッピングといったサッカーにまつわるあらゆる情報を提供しています。「X」「Instagram」「YouTube」「TikTok」など、各種SNSサービスも充実したコンテンツを発信中。

SHARE



SOCCERKING VIDEO