オウンゴールを誘発し、勝利に貢献したベイル [写真]=Getty Images
ユーロ2016決勝トーナメント1回戦が25日に行われ、ウェールズ代表と北アイルランド代表が対戦した。
イギリスのEU(欧州連合)離脱が国民投票で決定した翌日に、今大会2度目の“英国対決”が実現した。ウェールズは初出場ながら、グループBを首位で突破。同じく初出場の北アイルランドはグループCで3位に終わるが、成績上位4チームに入り、決勝トーナメント初進出を果たした。ウェールズは北アイルランド戦でここまで8試合無敗。直近は3月の親善試合で1-1の引き分けに終わっていた。
ウェールズはMFギャレス・ベイルやMFアーロン・ラムジーらが先発。北アイルランドはGKマイケル・マクガバーンや、キャプテンのMFスティーヴン・デイヴィスらがスタメンに名を連ねた。
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— UEFA EURO 2024 🇫🇷 (@EURO2024FRA) June 25, 2016
試合は開始10分、北アイルランドが先にチャンスを迎える。ペナルティエリア前のパス交換から、エリア内左に入ったところでスチュアート・ダラスが左足でダイレクトシュート。だがこれはGKウェイン・ヘネシーに弾き出された。
ウェールズは19分、左サイドでベイルの落としを受けたニール・テイラーがダイレクトでクロスを入れると、中央のサム・ヴォークスが頭で合わせる。さらにゴール前のラムジーが左足で押し込んでゴールネットを揺らしたが、オフサイドの判定でノーゴールとなった.
北アイルランドは22分、エリア手前右でパスを受けたジェイミー・ウォードが右足を振り抜くが、シュートはGKヘネシーに反応され、クロスバー上に外れた。前半はウェールズがボールを支配するものの、北アイルランドは堅守でチャンスを許さず、このままスコアレスで折り返す。
後半に入って最初のチャンスはウェールズ。53分、右サイドのラムジーが精度の高いアーリークロスを供給。ゴール前に抜け出したヴォークスが頭で合わせるが、シュートは枠の右に外れた。58分には、ベイルが自ら得たエリア手前右のFKで左足を振り抜く。強烈なシュートは枠を捉えるが、GKマクガバーンに弾き出された。
均衡が敗れたのは75分、左サイドでラムジーからのパスを受けたベイルが、ダイレクトで鋭い折り返しを入れる。ゴール前で北アイルランドDFギャレス・マコーリーが反応するが、ボールは無情にも自陣のゴールネットを揺らし、オウンゴールでウェールズが先制に成功した。
終盤は北アイルランドがロングボールを中心に同点ゴールを狙うが、試合はこのままタイムアップ。ウェールズが1-0で2度目の“英国対決”を制し、初のベスト8進出を果たした。
勝ち抜いたウェールズは7月1日の準々決勝で、ハンガリー代表とベルギー代表の勝者と対戦する。
【スコア】
ウェールズ代表 1-0 北アイルランド代表
【得点者】
1-0 75分 オウンゴール(ギャレス・マコーリー)(ウェールズ)
By サッカーキング編集部
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