キャプテンのロナウドが優勝トロフィーを掲げた [写真]=Getty Images
ユーロ2016決勝が10日に行われ、ポルトガル代表とフランス代表が対戦した。
フランスを舞台に1カ月かけて行われてきた激闘も残すところあと1試合。決勝の地、サン・ドニのスタッド・ドゥ・フランスで、初の欧州制覇を目指すポルトガルと、16年ぶり3度目の優勝を目指す開催国のフランスが激突する。
FIFAランキング8位のポルトガルは、今回が2度目の決勝進出。自国開催だった2004年大会で大本命と言われながらも、伏兵のギリシャに痛恨の敗戦を喫して準優勝に終わった。立場が逆転した今回の決勝で、開催国を破り12年ぶりの雪辱を果たしたいところ。先発メンバーには負傷の影響が心配されたDFペペと出場停止明けのMFウィリアム・カルヴァーリョが復帰。ここまで3ゴールのFWクリスティアーノ・ロナウドとFWナニらも名を連ねた。
同ランク17位のフランスは、ここまで今大会最多となる計13ゴールを挙げ、膨らむ地元の期待とともに順調に駒を進めてきた。決勝で対決するポルトガルには1975年以来、10連勝中と圧倒。さらに決勝の舞台(ユーロとワールドカップ)での勝率は75パーセントと勝負強さもあり、自国優勝にますます期待がかかる。スタメンはドイツを破った準決勝から変更なし。6ゴールで得点ランクトップのFWアントワーヌ・グリエスマンや、ともに3ゴールを挙げているFWオリヴィエ・ジルーとディミトリ・パイェも先発出場となった。
The teams are in! William Carvalho and Pepe are back for #POR, while #FRA are unchanged. #PORFRA #EURO2016 pic.twitter.com/DCuF7n9FLs
— UEFA EURO 2024 (@EURO2024) July 10, 2016
前半は立ち上がりから積極性を見せたフランスが主導権を握る。最初の決定機なチャンスは10分、左サイドのパイェがアーリークロスを供給。ペナルティエリア内へ走り込んだグリエスマンが頭で合わせると、シュートは枠の左上隅を捉えたが、相手GKルイ・パトリシオの好セーブに阻まれた。直後の左CKから、中央のジルーが頭で叩きつけるが、これもGKパトリシオにキャッチされる。
17分、ポルトガルに暗雲が立ち込める。開始8分にパイェの激しいチャージを受けてひざを負傷していたC・ロナウドが再びピッチに倒れこむ。目に涙を浮かべながらも、ひざにテーピングを巻いて3分後の20分にピッチに戻った。
フランスは22分、ムサ・シソコがハーフライン付近でパスを受けると、自らドリブルを開始。一直線にエリア手前左まで持ち上がり、左足を振り抜くが、シュートはクロスバー上に外れた。
25分、ピッチに復帰していたC・ロナウドだが、まともに走ることができず、自ら交代を要求。悔しさを露わにしながら、キャプテンマークをFWナニに託して無念の負傷交代となった。エースを欠いたポルトガルは、代わりにFWリカルド・クアレスマを投入した。
フランスは34分、エリア内左でパスを受けたシソコが、絶妙なターンで相手DFをかわし右足シュート。だがこれも相手GKパトリシオに弾き返された。前半はこのままスコアレスで折り返す。
攻勢に出たいフランスは後半58分、パイェを下げてキングスレイ・コマンを投入。66分、左サイドのコマンから精度の高いクロスが入ると、ゴール前中央へ飛び込んだグリエスマンが頭で合わせるが、シュートはわずかに枠の上に外れた。ポルトガルは直後にアドリエン・シルヴァを下げてジョアン・モウチーニョをピッチに送り出す。
フランスは攻勢に出るが、なかなかポルトガルの堅守を敗れない。75分、左サイドで相手選手2人をかわしてスルーパス。反応したジルーがエリア内左で左足シュートを放つが、これも好反応を見せたGKパトリシオに阻まれた。78分にはジルーを下げてアンドレ・ピエール・ジニャクを投入。ポルトガルも79分、レナト・サンチェスに代えてエデルを入れた。
ポルトガルは80分、右サイドのナニがクロスを入れると、これがそのまま枠を捉えるが、GKウーゴ・ロリスに片手で弾き返される。さらにこぼれ球に反応したエリア内左のクアレスマがオーバーヘッドキックで狙うが、シュートはGKロリスにキャッチされた。
フランスは84分、シソコがエリア前右から強烈なミドルシュートを放つが、GKパトリシオにセーブされる。さらに後半アディショナルタイム2分には、エリア内左でパスを受けたジニャックが、反転からの切り返しでペペを完全に振り切り、右足シュート。しかしこれも左ポストに直撃し、決定的なチャンスを逃した。試合はこのまま90分が終了し、延長戦に入る。
延長後半108分、エリア手前左でFKを得たポルトガルは、クアレスマと並んでいたラファエル・ゲレイロが意表をついて左足で狙うが、強烈なシュートはクロスバーに直撃。すると直後の109分、ついに均衡が破れる。エリア手前左のエデルが、マークに付いたDFローラン・コシェルニーをかわして中央で右足を振り抜き、シュートをゴール左隅に突き刺した。
失点を喫したフランスは110分、シソコを下げてアントニー・マルシャルを入れて同点ゴールを狙う。猛攻を仕掛けたフランスだが、試合はこのままタイムアップ。ポルトガルが1-0で勝利を収め、初の欧州制覇を果たし、主要国際大会で初のタイトルを獲得した。
【得点者】
1-0 109分 エデル(ポルトガル)
By サッカーキング編集部
サッカー総合情報サイト