ポーランド戦に向け、調整するドイツ代表 [写真]=Bongarts/Getty Images
ブラジル・ワールドカップ開幕まで1カ月を切った。残りわずかな時間でどれだけチームを仕上げられるか、監督の手腕が試される大事な時期だ。
先週末をもってブンデスリーガは全日程を終了し、ようやくW杯モードに突入かと思いきや、欧州のサッカーシーズンはまだ完全には終わっていない。それがドイツ代表監督ヨアヒム・レーヴの頭を悩ませている。
ドイツ代表が本大会までにおこなう親善試合は3つあるが、そのうちの1つが5月13日の対ポーランド戦だ。しかしこの戦いに挑むメンバーは、ほぼ2軍と言って差し支えないほどなのだ。
理由は先述のとおり「完全には終わっていないサッカーシーズン」。
5月15日と18日におこなわれるブンデスリーガの1部入れ替え戦にはハンブルガーSVが出場し、17日にはベルリンでドルトムントとバイエルンがDFBポカール決勝を戦う。また同日、イングランドではFAカップ決勝にアーセナルが登場し、リーグ戦とチャンピオンズリーグ決勝が残っているレアル・マドリード…。これら5クラブに所属するドイツ代表選手は、先日発表された予備登録を含めた30名中、実に19名にものぼる。そのためレーヴは急遽、“対ポーランド戦限定”のメンバーを選出せざるをえなかったというわけだ。
もちろん予備登録リストに入っている選手にとっては、この試合で高いパフォーマンスを見せれば、本大会メンバー入りはグっと近づく。レーヴ監督も、『若手発掘の場』と割り切るしかないだろう。