フランクフルトのトーマス・シャーフ監督(右)[写真]=Bongarts/Getty Images
日本代表MF長谷部誠とMF乾貴士が所属するフランクフルトは今夏、昨シーズンの中心選手が3人抜けるなど戦力低下が危ぶまれていたが、開幕から3試合が終わった時点で10位につけ、ひとまず最悪のスタートは回避している。
しかし新たな火種も生まれている。
2004年の加入からフランクフルト一筋で、フランクフルト所属選手中、昨シーズン最も多くのゴールに絡んだMFアレクサンダー・マイアーが、新監督トーマス・シャーフ監督の下では出場機会を得られておらず、同選手が今シーズンこれまで得た出場時間は、わずか58分間にとどまっている。
マイアーは今夏、フランクフルトとの契約を3年延長し、年俸も所属選手中トップとなる200万ユーロ(約2億7600万円)に上昇していた。しかし高給取りであることや、中盤の王様だった過去は、シャーフ監督には通用しない。
同監督はドイツ紙『ビルト』に対し、「ポジションを保証されている選手は誰1人としていない。全員が毎日毎日全力を出さなければならないんだ」とコメントしている。
厳格さで知られるシャーフ監督は自分の信念を貫く構えだが、チームが低迷を続けたブレーメン時代末期には「その厳格さが“あだ”となり、最後はコントロールが不可能になっていた」という報道もあった。