パーダーボルン戦にフル出場を果たした清武(中央) [写真]=Bongarts/Getty Images
ブンデスリーガ第21節が15日に行われ、日本代表MF清武弘嗣とDF酒井宏樹が所属するハノーファーとパーターボルンが対戦した。清武は3試合連続の先発出場、酒井はベンチスタートとなった。
その清武は左サイドで存在感を見せる。長短を織り交ぜたパスや、推進力のあるドリブルでチャンスを演出。清武自身も、チャンスと見ると積極的に飛び出していきゴールに迫った。38分には、相手の隙を突き右サイドに流れクロスを送るも、あと一歩の所でクリアされてしまう。前半に5度のコーナーキックのチャンスがあったが、清武からのボールで得点は生まれなかった。
後半、先に試合を動かしたのはハノーファーだった。66分、右サイド深い位置からのFKをラース・シュティンドルがゴール前へと送り、ホセルがヘディングですらす。フリーで受けたマルセロがボールを流し込み得点を挙げた。ハノーファーはこの試合欲しかった先制点を奪った。
しかしパーターボルンもすぐさま追いつく。72分、左サイドからフロリアン・ハルトヘルツのクロスに、途中出場のスルジャン・ラキッチがヘディングで合わせ同点とする。同点に追いついたパーターボルンは勢いそのままに逆転を狙う。
79分にゴール前でFKを獲得すると、キッカーはアルバン・メハ。右足から放たれたボールは不規則な動きを見せ、ゴールへと突き刺ささる。わずか7分でパーターボルンが試合をひっくり返すことに成功した。
清武らハノーファー攻撃陣は最後まで得点を奪いにいくも、試合はこのまま1ー2で終了。ハノーファーはホームで痛い逆転負けを喫してしいる。清武はフル出場を果たしたが、酒井に出場機会はなかった。一方、パーターボルンは第10節ヘルタ・ベルリン戦以来のリーグ戦勝利となった。
リーグ戦5試合勝利から遠ざかっているハノーファーは、次節アウェーでMF長澤和輝とFW大迫勇也が所属するケルンと対戦する。
【スコア】
ハノーファー 1-2 パーターボルン
【得点者】
1-0 66分 マルセロ(ハノーファー)
1-1 72分 スルジャン・ラキッチ(パーターボルン)
1ー2 79分 アルバン・メハ(パーターボルン)