ハンブルガーSV移籍で基本合意に達している酒井高徳 [写真]=Bongarts/Getty Images
ハンブルガーSVの補強第1号となることが内定した日本代表DF酒井高徳。今回の移籍は、HSVのブルーノ・ラッバディア監督の強い希望で実現したと言われている。
酒井がブンデスリーガのデビューを飾った時に、シュトゥットガルトを率いていたのがラッバディア監督だ。自ら獲得を望んだかつての教え子について、「彼のメンタリティーはピカイチ」と絶賛すると、その高い評価はプレー、コミュニケーション能力にも及んだ。
2日付の地元紙『Hamburger Morgenpost』は、「ブルーノ・ラッバディアは呼び寄せた愛弟子を『彼のメンタリティーはピカイチ』と賞賛。彼の言葉を借りるのであれば、HSVはプロ中のプロを迎え入れることになる」と、指揮官が惚れ込んだ“酒井像”を紹介した。
「彼に練習で“どこそこがあまりよくない”と言ったとする。すると、彼は間違いなく練習後に50回はそれを練習するんだ」とラッバディア監督。この言葉からは、酒井のプロ意識の高さを買っていることが分かる。
さらに「彼はものすごくフレキシブルな選手。両利きで、左サイドバックも右サイドバックもできる。それに、攻撃の起点としても強力だ」、「ゴートクは母親がドイツ人で、ドイツ語もペラペラだ!」と続け、ラッバディア監督の酒井に対する褒め言葉で記事が埋め尽くされそうな勢いだ。
HSVは、右サイドバックのデニス・ディエクマイヤーにプレッシャーをかけつつ、左サイドバックのマティアス・オストルツォレクのバックアッパーとして酒井を獲得したと言われる。だが、監督自らの強力な肩入れや、シュトゥットガルト時代にレギュラーに定着した実績を考えれば、HSVでもチャンスは十分にありそうだ。
現地メディアによると、酒井は移籍金約70万ユーロ(約9560万円)の3年契約で、7月4日からスイスのグラウビュンデンで始まるキャンプに合流し、契約にサインをする予定となっている。