先制点をアシストした香川(右)に地元メディアも高評価を下した [写真]=Bongarts/Getty Images
開幕戦で先制点をアシストした日本代表MF香川真司に、ドイツの地元メディアが軒並み高採点をつけた。
ドルトムントは15日、2015-16シーズンのブンデスリーガ開幕節でボルシアMGと対戦し、4-0で圧勝した。15分に香川のアシストでドイツ代表MFマルコ・ロイスが先制点を奪うと、21分にガボン代表FWピエール・エメリク・オーバメヤン、33分と50分にアルメニア代表MFヘンリク・ムヒタリアンがゴールを決め、開幕戦を白星で飾った。
地元メディアは、香川のアシストを「天才的なアシスト」と称え、随所でチャンスを演出した香川は「全盛期をほうふつとさせる」プレーだったと高評価を下した。
各地元メディアの採点(最高点1、最低点6)と寸評は以下のとおり。
『Westdeutsche Allgemeine』
採点:2
寸評:プレーを楽しんでいた。ムヒタリアンがほんのわずかでオフサイドを取られたが、早くも試合開始8分には実質の先制点をアシスト。15分の香川の素早いショート性のパスがロイスの先制点へとつながり、27分にはロイス2度目のビッグチャンスを生み出した。そして33分にはチーム3点目の起点になった。とりわけロイスとのコンビネーションが良かった。66分のフリーでのシュートが、香川にとってこの試合での絶好機だったが、決めることはできなかった。
『Revier Sport』
採点:2
寸評:2年連続マイスターとなった(リーグ制覇した)時のような香川の全盛期をほうふつとさせる。ロイスの先制点を天才的なアシストで決め、常にパスを供給。クレバーなパスは飛び抜けていた。66分にチーム5点目を決めることで、そのパフォーマンスに花を添えなければいけなかった。
『Ruhr Nachrichten』
採点:2
寸評:香川のスタメンは予想外でもあったが、15分の先制点の見事なアシストだけでも監督の決断の正しさを証明した。ハーフタイムまでは最も運動量のあるボルセ(ドルトムントの選手)で、常にパスを出せる位置にあり、数多くの的確な状況判断を見せた。トーマス・トゥヘル監督のもとでのチーム再スタートは、香川にとってもプラスでしかない。これほどプレーを楽しむ姿を見せたのは、ひょっとするとドルトムント1年目の時以来かもしれない。