21日のブレーメン戦に出場したヘルタFW原口元気 [写真]=Bongarts/Getty Images
開幕から2戦続けて4-0の大勝を収め、4連覇を狙うバイエルンを抑えて堂々の首位に立つ日本代表MF香川真司所属のドルトムント。トーマス・トゥヘル新監督の下、よりパワーアップして再生を果たした攻撃陣に敵も戦々恐々だが、30日に行われるブンデスリーガ第3節では、同代表FW原口元気の所属するヘルタ・ベルリンがそのドルトムントに挑む。
27日のヨーロッパリーグ予選プレーオフ・セカンドレグでも7ゴールと、手のつけられない強力攻撃陣に対抗する切り札として、ヘルタを率いるパル・ダルダイ監督は原口元気を指名した。
複数の地元紙が伝えたもので、『Berliner Morgenpost』紙は、「原口がチャンピオンズリーグ覇者のカルーを押しのける」との見出しをつけた記事を掲載。
「ダルダイ監督は、矢のように速い(ピエール・エメリク)オーバメヤン、(マルコ)ロイス、(ヘンリク)ムヒタリアン、香川を擁する黄色と黒のオフェンスパワーに対抗する手段として、スピードに思い至った」と、原口のスピードを武器にドルトムントに立ち向かうプランを紹介した。
昨シーズン、鳴り物入りで加入したコートジボワール代表FWサロモン・カルーは、今シーズンの公式戦3試合で早くも2得点を挙げているが、推進力とスピードの点で軍配の上がった原口に、ストップ・ザ・ドルトムントの大役が与えられることになった。
原口の相手ゴール前での果敢な動きを高く買っているダルダイ監督。ドルトムントでの一戦では、ボールを奪われた時の守りの重要性を説き、原口に対しては、ボールを持った相手に前線で素早くプレスをかけることを期待しているようだ。「ゲンキはスピードが武器。我々はドルトムント相手にあらゆるスピードを使わなければならない」と起用も明言し、1トップでの先発が予想される。