ドクロのロゴが描かれたフラッグを掲げるザンクト・パウリのサポーター [写真]=Bongarts/Getty Images
FW宮市亮が所属するブンデスリーガ2部のザンクト・パウリが、クラブの象徴であるドクロマークのロゴを公式に使用する権利を130万ユーロ(約1億7000万円)で勝ち取った。イギリス紙『ガーディアン』が25日付で報じている。
左翼思想、反ファシズム、社会行動主義を信条とし、世界で最もカルトなクラブとして知られるザンクト・パウリ。クラブの象徴であるドクロマークは1980年代にサポーターによって非公式に旗として掲げられ、その後正式にクラブのロゴに採用されていた。
しかし、2004年に生じた破産の危機に対処するため、クラブは『アップソルト・マーチャンダイジング』社にその経済的権利の90パーセントを売り渡し、その際にドクロマークのロゴに関する著作権も売り渡していた。2009年、ザンクト・パウリはロゴの使用権を取り戻すための訴えを起こし、約5年間の訴訟の末に130万ユーロでドクロマークの使用権を得ることに成功した。
クラブのシュテファン・オルト会長は「画期的な勝利だ。我々の独立に向けた大きな一歩になる」と喜びのコメントを残している。
なお、7月18日に行われた親善試合のラージョ・バジェカーノ戦で前十字じん帯断裂の大ケガを負った宮市は怪我の全治までに7から9カ月かかるとみられており、復帰は来年の春頃になる見込みだ。
By サッカーキング編集部
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