シャルケ戦で投げ込まれた食べ物を拾うFWチャルハノール [写真]=Anadolu Agency/Getty Images
29日にブンデスリーガ第14節が行われ、レヴァークーゼンは日本代表DF内田篤人が所属するシャルケとホームで対戦した。
試合は、カメルーン代表FWエリック・マキシム・チュポ・モティングの得点でシャルケが先制。しかし、試合終了間際に元ドイツ代表DFサシャ・リーターのオウンゴールでレヴァークーゼンが追いつき、1-1で引き分けた。
この試合ではあってはならないことが発生した。前半途中、トルコ代表MFハカン・チャルハノールがコーナーキックを蹴ろうとした際、ピッチ上に食べ物が投げ込まれたのだ。一部メディアではパンの欠片と報じられているが、大手メディア『FOX Sports』によると、その物体は豚肉の欠片だったという。
チャルハノールはドイツ生まれであるが、トルコ国籍を持っている。トルコは人口の大半がイスラム教徒であると言われており、ムスリムであれば豚肉を口にすることはできない。そのため、今回の行為は同選手に対する人種差別的な行動であったのではないかとドイツでは伝えられている。
しかし、チャルハノールはそうした心無い行動にも冷静に対応した。その肉片を両手で大切そうに掲げて一度キスをすると、祈りを捧げながら肉片をピッチ外へと運び出したのだ。投げつけた相手に激高してもおかしくない状況ではあったが、同選手は落ち着いて対処した。
(記事提供:Qoly)
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