香川は終了間際にチームを救う決勝ゴールを奪った [写真]=Bongarts/Getty Images
ブンデスリーガ第15節が5日に行われ、ヴォルフスブルクと日本代表MF香川真司の所属するドルトムントが対戦した。香川は今シーズンのリーグ戦で初のベンチスタートとなった。
2位のドルトムントが、3位ヴォルフスブルクのホームに乗り込んでの上位対決。勝ち点「32」のドルトムントは、第13節ハンブルガーSV戦でリーグ戦2敗目を喫したものの、前節シュトゥットガルト戦で4-1の快勝を収め、嫌な流れを断ち切った。今節は、勝ち点差「8」で首位のバイエルンが、ボルシアMGに敗れて今シーズン初黒星を喫したため、2連勝を収めてしっかり勝ち点差を詰めておきたいところ。対して、勝ち点「25」のヴォルフスブルクは、ホームで29試合連続無敗をキープ。前節はアウェーでアウクスブルクとスコアレスドローに終わったが、今節は得意のホームで今シーズン8勝目を狙う。
試合は、ドルトムントが立ち上がりから積極的にプレスをかけて主導権を握るものの、なかなか得点を奪えない。3分、イルカイ・ギュンドアンがペナルティエリア前中央でのFKで直接狙うがクロスバーに直撃。5分には、ヘンリク・ムヒタリアンの右クロスにスヴェン・ベンダーが合わせるが、これもクロスバーに嫌われた。
徐々にヴォルフスブルクに流れが傾くが、32分にドルトムントが先制に成功する。高い位置でムヒタリアンが相手ボールをカット。こぼれ球に反応したロイスが、そのままGKディエゴ・べナリオをかわして、無人のゴールに流し込んだ。前半はドルトムントが1点リードで折り返す。
後半に入ってペースを掴めないドルトムントは55分、ギュンドアンを下げて香川をピッチに投入。59分には、香川が遠目から左足で積極的に狙うが、シュートはべナリオにキャッチされた。すると61分、ミスからピンチを迎える。GKロマン・ビュルキのパスをヴォルフスブルクFWバス・ドストにカットされる。だが、ドストがフリーで放ったシュートは、ビュルキが自ら好セーブで凌いだ。
ドルトムントは78分、高い位置でボールを奪ったムヒタリアンが右サイドからクロスを供給。ファーサイドに走り込んでいたピエール・エメリク・オーバメヤンが左足で合わせるが、しっかりミートできず、枠を捉えられなかった。82分には、オーバメヤンとゴンサロ・カストロを下げて、パク・チュホとヨナス・ホフマンを投入した。しかし、後半アディショナルタイム突入直後の91分、ウカシュ・ピシュチェクがエリア内でアンドレ・シュールレを倒したとして、ドルトムントがPKを献上。リカルド・ロドリゲスがゴール右隅に決めて、ヴォルフスブルクが土壇場で同点に追いつく。
勝利目前で試合を振り出しに戻されたドルトムントだったが、直後に起死回生のゴールを奪う。右サイドからのクロスをファーサイドのムヒタリアンがダイレクトで折り返す。ゴール前に飛び出し、フリーとなった香川が左足で流し込んでゴールネットを揺らした。香川の今シーズン公式戦8ゴール目が決勝点となり、ドルトムントは2-1の勝利で2連勝。バイエルンとの勝ち点差を「5」に縮めた。なお、香川は55分からプレー。ヴォルフスブルクはホーム連続無敗記録が29でストップした。
ヴォルフスブルクは、8日にチャンピオンズリーグ・グループステージ最終節でマンチェスター・Uと、12日にリーグ戦次節でDF酒井高徳の所属するハンブルガーSVと対戦。ドルトムントは、10日にヨーロッパリーグ・グループステージ最終節でPAOKと、13日にリーグ戦次節で日本代表MF長谷部誠の所属するフランクフルトをホームに迎える。
【得点者】
0-1 32分 マルコ・ロイス(ドルトムント)
1-1 90+1分 リカルド・ロドリゲス(PK)(ヴォルフスブルク)
1-2 90+3分 香川真司(ドルトムント)
By サッカーキング編集部
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