シュトゥットガルト戦に先発出場した清武弘嗣(右) [写真]=Bongarts/Getty Images
ブンデスリーガ第23節が27日に行われ、シュトゥットガルトと日本代表DF酒井宏樹、同MF山口蛍、同MF清武弘嗣が所属するハノーファーが対戦した。今節は初めて3選手がスタメン入り。酒井宏は右サイドバック、山口は2ボランチの一角、清武はトップ下で出場している。
前節、最下位のハノーファーは15位アウクスブルクとの下位対決を0-1で落とし、泥沼の8連敗となってしまった。今節はアウクスブルク戦の先発メンバーから6名を入れ替え、山口と清武がスタメンに復帰。19歳のノルウェー人MFイヴェル・フォッスムがブンデスリーガデビューを飾った。一方、11位のシュトゥットガルトは2試合ぶりの白星を奪い、上位進出を狙いたいところだ。
最初にチャンスを作ったのはハノーファー。4分、中盤右よりでボールを持ったフォッサムが右足で強烈なミドルシュートを放ったが、ここはGKプジェミスワフ・ティトンが横っ飛びで防ぎ、CKに逃れた。続く9分、ドリブルで持ち上がったケナン・カラマンが右サイドからカットイン。左足シュートを放ったが、ここもGKティトンがなんとかキャッチしてしのいだ。続く14分、エリア内でボールを受けたカラマンが決定機を迎えたが、ここは決め切ることができなかった。
しかし、先手を取ったのはシュトゥットガルト。18分、左サイドでFKを獲得すると、アレクサンドル・マキシムの右足クロスをティモ・ヴェルナーが頭で合わせて先制に成功した。
32分、清武がドリブル突破で相手をかわしてエリア手前右まで持ち込むと、ファウルを受けてFKを獲得する。清武が右足でファーサイドにクロスを入れると、クリスティアン・シュルツが高い打点のヘッドで合わせ、同点に追いついた。清武にとっては今シーズン5アシスト目となった。
一方、シュトゥットガルトも決定機を作る。36分、ゴール前で高く上がったボールをクリスティアン・ゲントナーがボレーシュートで狙ったが、ここはGKロン・ロベルト・ツィーラーがなんとか弾き出した。直後のCKでも2度にわたってピンチを迎えたが、ここもツィーラーのビッグセーブとDFのブロックにより難を逃れた。
今度は清武が相手ゴールに迫る。42分、左サイドのオリヴァー・ゾルクがクロスを入れると、相手のクリアボールを拾った清武がワントラップから左足シュート。しかし、ここは惜しくも枠の右下へ外れた。このまま1-1でハーフタイムを迎える。
後半はシュトゥットガルトが攻勢に出る。66分、FKの流れから最後はマキシムが決定的シュートを放ったが、ゴールライン上でゾルクがクリア。なんとかピンチを防いだ。
75分、シュトゥットガルトが決定機を作る。フィリップ・コスティッチが左サイドを突破すると、中央へ折り返しのボールを入れる。あとはフリーのヴェルナーが押しこむだけだったが、ここでまさかのシュートミス。ボールはポストの右に外れ、勝ち越しゴールを奪えない。さらに78分、カウンターからコスティッチが最終ラインの裏にぬけ出すと、GKと一対一となったが、ここはGKツィーラーが体を張ってなんとかしのぎ切った。
すると83分、再び試合が動く。ハノーファーが右サイドでFKを獲得すると、清武が右足でクロスを入れる。これをゴール前のシュルツが頭で合わせた。一度はGKティトンに防がれたが、セカンドボールを自ら押し込み、ハノーファーが土壇場で勝ち越しに成功した。
ハノーファーは88分にフォッスムを下げ、アルトゥル・ソビエフを投入した。終了間際のピンチもツィーラーがビッグセーブを見せてストップ。このままハノーファーが逃げ切りに成功。2-1でシュトゥットガルトを下し、9試合ぶりの白星を挙げた。なお、清武は後半アディショナルタイム2分までプレー。酒井宏と山口はフル出場した。
次節、シュトゥットガルトが敵地でボルシアMGと、ハノーファーはホームでヴォルフスブルクと対戦する。
【得点者】
1-0 18分 ティモ・ヴェルナー(シュトゥットガルト)
1-1 32分 クリスティアン・シュルツ(ハノーファー)
1-2 83分 クリスティアン・シュルツ(ハノーファー)
By サッカーキング編集部
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