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32歳で成長を感じたロッベン…称賛を受けるグアルディオラ監督の人心掌握術

2016.04.04

バイエルンで良好な関係を築いているロッベンとグアルディオラ監督 [写真]=Bongarts/Getty Images

 バイエルンに所属するオランダ代表MFアリエン・ロッベンが、今シーズン限りで同クラブを退団し、来シーズンからマンチェスター・Cで指揮を執るジョゼップ・グアルディオラ監督を絶賛した。

 イギリス紙『デイリーメール』のインタビューに応じたロッベンは、3シーズンにわたって師事するスペイン人指揮官について「彼は1日24時間、週に7日間、サッカーのことを考えている。いつも『どうしたらチームが良くなるか』、『どうしたら選手が成長するか』ということしか考えていないんだ」と話し、「一般的には『若い選手は成長できる』と考えられているが、彼と仕事をするようになって、自分のような年齢でもまだまだ成長できるということが分かった。『ベターになる』という言葉は、ひょっとしたら適切ではないかもしれないが、よりフレキシブルになったと感じている」と、グアルディオラ監督のおかげで、自身のプレーの幅が広がったことを認めている。

 また、それはロッベン個人だけではなく、チーム全体にも言えることだと考えているようで、「我々はフレキシブルに、様々なシステムでプレーできるようになった。グアルディオラ監督が来る前に、すでに我々は3冠を獲得した。これ以上ベターなものとはなんだい? けれども(グアルディオラ監督が来てから)チームとしては確実に成長している。選手の誰もが、グアルディオラ監督の下で能力を高めているんだ」とコメント。さらに同監督の気質は、日本代表MF香川真司が所属するドルトムントを長く率いていたユルゲン・クロップ監督に通ずるものがあるという。

「グアルディオラ監督はピッチの上でも、トレーニング場でも、感情を隠そうとしない。90分間黙ってベンチに座り、ハーフタイムに少し話をするだけの監督もいれば、リヴァプールのクロップ監督のように感情を爆発させる指揮官もいる。僕はそっち(後者)の方が好きだね。彼はいつも存在感があって、100パーセントの力で取り組もうとしている」

 快足サイドアタッカーとしてこれまで数々のタイトル獲得に貢献してきたロッベンも、この1月で32歳になった。現役を続けられる年数はそう長くはなく、現在は内転筋の負傷により離脱中であるなど、ケガとの戦いにも打ち勝たねばならない。しかし本人は、トップレベルを維持することに、大きな自信を見せている。

「今シーズンはあまり思うようにはいかなかったけど、ここ2シーズンはずっと高い水準でプレーすることができた。まだあと数年は、同じように素晴らしい試合を見せられると思うよ」

文=鈴木智貴

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By 鈴木智貴

ドイツ在住。ライター兼サッカー指導者

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