ボランチ起用が続く長谷部。フェー前監督の下では右サイドバックでもプレーした [写真]=Getty Images
フランクフルトを率いるニコ・コヴァチ監督が、日本代表MF長谷部誠の起用法について言及した。ドイツ誌『kicker』日本語版が伝えた。
前節のレヴァークーゼン戦でサイドバックを務めるアメリカ代表DFティモシー・チャンドラーが大腿筋に筋損傷を抱え、24日に行われる今節のマインツ戦を欠場することとなった。代役候補として、コヴァチ監督はMFのアレクサンダー・イグニョフスキと、若手ヤニ・レーゲゼルを考えているようだ。
アルミン・フェー前監督の下で右サイドバックとしてもプレーした長谷部については、「彼のことは、サイドバックとしてはみていない。そのためにはスピードが不足している」とコメント。長谷部はここのところは、ボランチとしての起用が続いているところだ。
ちなみにフランクフルトは、フェー監督時代にリーグで最も短い総走行距離(111.82km)を記録していたのだが、コヴァチ監督就任からは115.01kmで10番目に長い数字に相当。「最低でも相手と同じくらい動かないと、チャンスは掴めない。アグレッシブにプレーしないとね」との考えを示した指揮官だが、その反面「けが人が増えてきている」のも確かであり、その理由としては「準備期間で指揮をとれていればね。ザルツブルクII時代では、一人しか負傷者を出していないよ」と説明した。
また今回の相手は、フランクフルトとは対照的に最も長い総走行距離を誇るマインツだが、試合に向けてコヴァチ監督は「もっとボールをキープしないと。90分間守り続けることも追いかけ続けることもできないのだから」と述べ、「けが人については言い訳になどならない」と意気込みをみせた。
なお筋肉の問題を抱えるセンターバックのペルー代表DFカルロス・ザンブラーノとドイツ人MFマルク・シュテンデラは21日にチーム練習復帰、ともに出場が見込まれている。
By kicker日本語版