リーグ戦最終節に先発出場した香川(右) [写真]=Bongarts/Getty Images
ブンデスリーガ第34節(最終節)が14日に行われ、日本代表MF香川真司が所属するドルトムントとFW大迫勇也が所属するケルンが対戦した。香川はセントラルミッドフィルダーで6試合連続の先発出場、大迫は2試合連続のベンチスタートとなった。
前節、ドルトムントが敗れたことでバイエルンの優勝が決まったブンデスリーガ。ドルトムントは追撃したものの及ばず、2位でシーズンを終えることが決まった。しかし、21日にバイエルンとのDFBポカール決勝を控えているため、単なる消化試合とはならず、タイトル獲得に向けて調整を続けることとなる。一方、ケルンはすでにカップ戦出場権獲得の可能性が消えており、シーズン最終戦をどう締めくくるかという状況だ。
ドルトムントはアルメニア代表MFヘンリク・ムヒタリアンが累積警告で出場停止。コロンビア代表FWアドリアン・ラモスが前線に入った。なお、バイエルン移籍が発表された主将のドイツ代表DFマッツ・フンメルスにとっては、本拠地ジグナル・イドゥナ・パルクでのラストマッチとなる。
スコアが動いたのは11分。左サイドのマルセル・シュメルツァーが敵陣深くからマイナスのパスを送る。これを受けたゴンサロ・カストロがエリア手前から右足を振りぬくと、強烈なシュートがゴール左上に突き刺さり、ドルトムントが先制に成功した。
しかし、アウェーのケルンもワンチャンスを生かす。27分にスヴェン・ベンダーのキックミスを拾ったミロシュ・ヨイッチが右サイドのマルセル・リッセへ展開。一気にカウンターのチャンスとなると、リッセの折り返しをアントニー・モデストがダイレクトでゴール中央に蹴り込み、ケルンが同点に追いついた。
その後は再びドルトムントが主導権を握り、勝ち越しゴールを狙う時間帯が続く。34分、右サイドでボールを受けたピエール・エメリク・オーバメヤンのクロスから、マルコ・ロイスがボレーシュート。しかし、ここは惜しくもポストの右に外れた。続く37分には再びカストロがミドルシュートを狙ったが、ここはGKトーマス・ケスラーが弾いてCKに逃れた。
すると43分に再びゴールネットが揺れる。ケルンが自陣左サイドから攻め込み、ハーフウェイライン付近のレオナルド・ビッテンコートが前線へロングパスを送る。ディフェンスラインの裏に抜けだしたヨイッチが、飛び出したGKロマン・ビュルキの頭上を抜くループシュートを決め、逆転に成功した。このまま2-1でケルンがリードしてハーフタイムを迎えた。
ドルトムントは後半開始からベンダーに替えてマティアス・ギンターを、58分に香川を下げてモリッツ・ライトナーを投入。一方、ケルンはこの試合1ゴールのヨイッチを下げてヤニック・ゲルハルトを投入した。
ドルトムントはなかなか同点ゴールを奪えずにいたが、75分にようやくチャンスをものにする。エリア手前左でFKを獲得すると、これをロイスがゴール右に直接沈め、ドルトムントが同点に追いついた。
追いつかれたケルンは81分にビッテンコートを下げてシモン・ツォラーを、86分にはパヴェル・オルコウスキを下げて大迫を入れ、再度勝ち越しを狙う。一方、ドルトムントは84分にユリアン・ヴァイグルを下げてエリック・ドゥルムを送り込んだ。
しかし、試合はこのまま2-2で終了のホイッスルを迎えた。ドルトムントはホーム最終戦を飾ることができなかった。なお、香川は58分まで出場、大迫は86分から出場した。
ドルトムントは21日にベルリン・オリンピア・シュタディオンで行われるDFBポカール決勝でバイエルンと対戦する。
【スコア】
1-0 11分 ゴンサロ・カストロ(ドルトムント)
1-1 27分 アントニー・モデスト(ケルン)
1-2 43分 ミロシュ・ヨイッチ(ケルン)
2-2 75分 マルコ・ロイス(ドルトムント)
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By サッカーキング編集部
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