第2節終了時点で各チームの今季第1号ゴールが出そろった [写真]=Getty Images
9月18日に幕を明けた2020-21シーズンのブンデスリーガ。今シーズンのリーグ第1号ゴールはバイエルンのドイツ代表FWセルジュ・ニャブリが開幕戦の開始4分にマークした。
第1節では18チーム中、14チームがそれぞれ今シーズンの初得点をマーク。その一方で、バイエルンに大敗したシャルケ、ドルトムントに敗れたボルシアMG、そしてスコアレスドローで終わったヴォルフスブルクとレヴァークーゼンの計4チームが無得点で終わっていた。それでも、その4チームも翌節にそれぞれ今シーズン初得点を記録し、全18チームに1点以上のゴールが生まれた。そこで、第2節終了時に出そろった各チームの今シーズン第1号ゴールを紹介する。
■バイエルン
9月18日 現地20:30KO
第1節 vs シャルケ(8-0○)
4分:セルジュ・ニャブリ(FW/ドイツ代表)
ジョシュア・キミッヒが自陣からロングパスを送ると、ペナルティエリア前で収めたニャブリが切り返しでDFを振り切って左足一閃。シュートをゴール左隅に突き刺して今シーズンのリーグ第1号を決めた。ニャブリは後半にも2ゴールを奪って、いきなりハットトリックを達成。開幕戦での衝撃的な8-0の大勝に導いた。
■ホッフェンハイム
9月19日(現地15:30KO)
第1節 vs ケルン(3-2○)
3分:アンドレイ・クラマリッチ(FW/クロアチア代表)
昨季リーグ12得点を挙げたエースは、相手DFの中途半端なパスを見逃さなかった。不用意なバックパスを猛追すると、飛び出してきたGKの股を抜いて無人のゴールに流し込んだ。その後も2点を追加してハットトリックを達成。翌節のバイエルン戦でも2ゴールを決めて王者撃破に貢献し、すでに今季5ゴールを記録している。
■フライブルク
9月19日 現地15:30KO
第1節 vs シュトゥットガルト(3-2○)
8分:ニルス・ペーターゼン(FW/ドイツ代表)
右サイドからロランド・サライがクロスを上げると、ゴール前でうまくマークを外したペーターゼンがヘディングシュートで先制のゴールネットを揺らした。現在31歳のペーターゼンは昨季リーグ戦で11ゴールを記録し、4シーズン連続の2ケタ得点を達成。17-18シーズンに記録したキャリアハイの15点超えに向けて幸先よい出だしとなった。
■ケルン
9月19日 現地15:30KO
第1節 vs ホッフェンハイム(2-3●)
22分:セバスティアン・アンデション(FW/スウェーデン代表)
4日前に加入したばかりのアンデションがいきなり移籍後初ゴールをマーク。左サイドからヤン・ティールマンのクロスが入ると、DFの背後からニアに飛び出し、頭で合わせて同点ゴールを挙げた。昨季ウニオン・ベルリンに所属したアンデションは、クラブとともに自身初のブンデス1部に挑み、チーム最多の12得点を挙げて残留に大きく貢献していた。
■アウクスブルク
9月19日 現地15:30KO
第1節 vs ウニオン・ベルリン(3-1○)
40分:ルベン・バルガス(FW/スイス代表)
右サイドを抜けたラファエル・フラムベルガーがライン際からクロスを送ると、ゴール前に走り込んだバルガスが頭で合わせて先制ゴールを決めた。22歳のバルガスは昨季アウクスブルクに加入し、初挑戦のブンデス1部で33試合出場、6ゴールを記録。今季のさらなる活躍に期待が高まる一発となった。
■ヘルタ・ベルリン
9月19日 現地15:30KO
第1節 vs ブレーメン(4-1○)
42分:ペテル・ペカリーク(DF/スロヴァキア代表)
マクシミリアン・ミッテルシュテットが左サイドから相手のDFとGKの間に絶妙なクロスを入れると、ファーポストのペカリークが右足で合わせて先制点を決めた。右サイドバックながら今季はDFBポカール1回戦に続いて2試合連続ゴールを記録。ブンデス1部での得点はキャリア2点目で、2017年3月以来、3年半ぶりのことだった。
■ビーレフェルト
9月19日 現地15:30KO
第1節 vs フランクフルト(1-1)
51分:セビオ・スク(MF/ベナン代表)
敵陣中央のセルヒオ・コルドバが右サイドへスルーパスを送ると、駆け上がったスクは背後の相手選手をうまくブロックしつつペナルティエリア右に進入。右足シュートを流し込んで、12シーズンぶりに1部で戦うチームの今季第1号を決めた。スクもキャリア初の1部の舞台で最高のスタートを切った。
■フランクフルト
9月19日 現地15:30KO
第1節 vs ビーレフェルト(1-1)
62分:アンドレ・シルヴァ(FW/ポルトガル代表)
昇格組のビーレフェルトに先制を許してから11分後、フィリップ・コスティッチが左サイドで粘ってクロスを上げると、ニアのバス・ドストが頭で後方につなぐ。これをA・シルヴァが相手と衝突したながらも頭で合わせて同点ゴールを決めた。完全移籍に移行した今季はDFBポカール1回戦と第2節も含めて現在3試合連続ゴール中と好調だ。
■ブレーメン
9月19日 現地15:30KO
第1節 vs ヘルタ・ベルリン(1-4●)
69分:ダヴィー・ゼルケ(FW/ドイツ)
3点差を追う中、左サイドのルドビグ・アウグスティンソンのクロスから、ゴール前のゼルケが打点の高いヘディングシュートを叩き込んだ。ゼルケは今年冬にヘルタ・ベルリンから1年半のレンタルで加入。移籍後初めて出場した古巣対決で一矢報いる得点を決めた。
■シュトゥットガルト
9月19日 現地15:30KO
第1節 vs フライブルク(2-3●)
71分:サーシャ・カライジッチ(FW/オーストリア)
3点ビハインドで迎えた終盤、ダニエル・ディダヴィがペナルティエリア左へスルーパスを送ると、反応したカライジッチが技ありのループシュートで反撃の一撃を決めた。カライジッチは昨季、ケガにより2部で6試合出場1ゴールにとどまったが、初の1部で好スタートを切った。
■ウニオン・ベルリン
9月19日 現地15:30KO
第1節 vs アウクスブルク(1-3●)
75分:マリウス・ビュルター(FW/ドイツ)
クリストファー・レンツが左サイドからグラウンダーのクロスを供給すると、前方の味方2人には合わなかったが、3人目のビュルターが左足で蹴り込んで同点ゴール。昨季の第3節で首位のドルトムントから2ゴールを奪ってクラブ史上初の1部白星に導いたビュルターが今季はチーム第1号をマークした。
■ドルトムント
9月19日 現地18:30KO
第1節 vs ボルシアMG(3-0○)
35分:ジョバンニ・レイナ(MF/アメリカ)
ペナルティエリア内でこぼれ球を拾ったジュード・ベリンガムがゴール前にスルーパス。これに反応したレイナが右足を振り抜き、ゴール左隅に沈めてブンデス1部で初得点を決めた。ドルトムントの今季第1号ゴールは、17歳の新星コンビによって誕生。有望株が揃うチームを象徴するゴールとなった。
■ライプツィヒ
9月20日 現地15:30KO
第1節 vs マインツ(3-1○)
17分:エミル・フォルスベリ(MF/スウェーデン代表)
ダニ・オルモがペナルティエリア内でファールを受けてPKを得ると、キッカーを務めた10番のフォルスベリがゴール右隅に沈めて今季初ゴールをマークした。フォルスベリは2-1で迎えた51分にアマドゥ・ハイダラの得点をアシスト。さらに第2節のレヴァークーゼンでは2試合連続ゴールを決めており、好調なスタートを切っている。
■マインツ
9月20日 現地15:30KO
第1節 vs ライプツィヒ(1-3●)
48分:ジャン・フィリップ・マテタ(FW/フランス)
ロビン・クアイソンが左サイドで2人に囲まれながらも突破し、ドリブルで持ち上がって絶妙なスルーパス。タイミングよく飛び出したマテタが右足でゴール左隅に突き刺した。マテタは18-19シーズンに初挑戦のブンデス1部で14得点を記録したが、昨季はケガの影響で18試合出場3ゴールにとどまった。今季は再起の年になりそうだ。
■レヴァークーゼン
9月26日 現地15:30KO
第2節 vs ライプツィヒ(1-1)
20分:ケレム・デミルバイ(MF/ドイツ)
相手のクリアボールをベンダー兄弟がつなぎ、ペナルティエリア前右でパスを受けたデミルバイが左足一閃。強烈なシュートはゴール前で急激に落ちると、クロスバーを叩いてゴールネットを揺らした。昨季レヴァークーゼンに加入したデミルバイはリーグ戦25試合出場で1ゴールに終わっていた。2試合目で初ゴールを決めた今季はさらなる飛躍に期待だ。
■ボルシアMG
9月26日 現地15:30KO
第2節 vs ウニオン・ベルリン(1-1)
56分:マルクス・テュラム(FW/フランス)
ヨナス・ホフマンの左CKをテュラムが頭で叩き込み、約1万400人が入ったホーム開幕戦で待望の今季チーム初得点をマークした。23歳のテュラムは昨季ボルシアMGに加入し、抜群の身体能力を武器にリーグ戦で10ゴール8アシストを記録してブレイク。真価が問われる2年目で昨季超えなるか。
■シャルケ
9月26日 現地18:30KO
第2節 vs ブレーメン(1-3●)
90分:マルク・ウート(FW/ドイツ)
3失点を喫した試合終了間際、ゴンサロ・パシエンシアが左サイドから折り返し、ペナルティエリア前のウートが左足ダイレクトでゴール右隅に沈めて一矢報いた。前節8失点の大敗を喫したシャルケは開幕2連敗となり、昨季からリーグ戦18試合未勝利で翌日にはデイヴィッド・ワグナー監督が解任となった。
■ヴォルフスブルク
9月27日 現地18:00KO
第2節 vs フライブルク(1-1)
42分:ヨシプ・ブレカロ(FW/クロアチア代表)
ペナルティエリア直前の好位置でFKのチャンスを得ると、ブレカロが右足を振り抜く。強烈なシュートは壁の選手に当たったが、そのままクロスバーを叩いてネットに突き刺さった。ブンデスリーガで5シーズン目を迎えた22歳のブレカロは昨季も第2節でシーズン初得点をマークしたが、最終的には2年連続のシーズン3得点で終わっていた。
By サッカーキング編集部
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