ボローニャ戦で2試合連続の先発出場となった長友佑都 [写真]=Getty Images
セリエA第29節が12日に行われ、日本代表DF長友佑都が所属するインテルとボローニャが対戦した。長友は左サイドバックで2試合連続の先発出場を果たした。
前節、ホームでパレルモに快勝したインテルは現在5位につけている。来シーズンのチャンピオンズリーグ出場権圏内である3位のローマとは5ポイント差となっているため、出場権獲得のためには勝点3奪取が求められる。一方、第9節まで最下位に沈んでいたボローニャは、昨年10月末のロベルト・ドナドーニ監督就任以降、8勝6分け4敗と調子を上げて9位まで盛り返している。直近の3試合はいずれもスコアレスドローに終わっているため、ロースコアゲームに持ち込みたいところだ。
試合は開始早々から両チームともにアクシデントに見舞われる。インテルは5分、エデルのクロスに飛び込んだマウロ・イカルディがひざを痛め、11分にジョフレイ・コンドグビアと交代を強いられた。右サイドハーフに入っていたエデルがセンターフォワードの位置に入り、4-5-1から4-3-3へとシステムを変更した。
一方、ボローニャも10分にマッティア・デストロがインテルDFミランダとの接触で負傷。一度はプレーに復帰したものの、17分にセルジョ・フロッカリと交代した。両チームともにエースを欠いての試合となってしまった。
最初に決定機を作ったのはボローニャ。19分、右サイドでボールを受けたゴッドフレッド・ドンサーがドリブルでエリア内右に進入。右足シュートを放ったが、ここは枠の右に外れてしまった。
一方、インテルは21分に右CKを獲得すると、ショートコーナーからアデム・リャイッチがクロスを供給。ゴール前のエデルが頭で合わせたが、ここはGKアントニオ・ミランテの正面だった。
続く33分、右サイドのリャイッチがエリア手前にグラウンダーのボールを入れると、走りこんだガリー・メデルが右足シュートまで持ち込んだが、ここは味方のイヴァン・ペリシッチに当ってしまい、決定機を逃してしまった。
その後もインテルが攻勢を続ける。45分、左CKの流れからボールを受けたマルセロ・ブロヴィッチがエリア手前左からシュート性のボールをゴール前に入れる。ミランダがヒールで合わせたボールがゴールに向かったが、ここもGKミランダがなんとかしのいだ。このままスコアレスでハーフタイムを迎えた。
インテルは後半から左サイドバックの長友と右サイドバックのダニーロ・ダンブロージオのポジションを入れ替えた。
ボローニャは68分にチャンスを迎える。カウンターから抜けだしたエマヌエレ・ジャッケリーニがドリブルで敵陣深くまで持ち込んだが、素早く帰陣した長友とメデルが挟み込んでストップ。なんとかピンチを凌いだ。
インテルは71分にリャイッチを下げ、ロドリゴ・パラシオを投入した。直後の73分に左CKを獲得すると、ブロゾヴィッチのクロスをボローニャのドンサーがクリアしきれず折り返す形となってしまう。これをペリシッチが頭で押し込み、待望の先制点を奪った。ボローニャにとっては5試合ぶりの失点となった。
続く76分、再び左CKを獲得すると、再びブロゾヴィッチのクロスをファーサイドのミランダが折り返す。これをダンブロージオが右足ボレーでゴール左上に決め、貴重な追加点を奪った。
インテルは89分にエデルを下げてジェイソン・ムリージョを投入し、逃げ切りを図った。しかし、90分にコンドグビアとフアン・ジェズスの連携ミスからボローニャにチャンスを作られると、最後はフランコ・ブリエンツァに決められて1点差に詰め寄られた。それでもなんとか逃げ切ったインテルが2-1でボローニャを下して2連勝を飾った。なお、長友はフル出場を果たしている。
次節、インテルはローマと、ボローニャはアタランタとそれぞれ敵地で対戦する。
【得点者】
1-0 73分 イヴァン・ペリシッチ(インテル)
2-0 76分 ダニーロ・ダンブロージオ(インテル)
2-1 90分 フランコ・ブリエンツァ(ボローニャ)
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